レンタルなんもしない人 3話 感想|生きてるだけで"割合"良い事ある?

 

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いくら一人ぼっちでの誕生日が寂しいとは言え、

深夜の時間帯に女子大生だけが住む部屋に 見知らぬ男性を呼べるなんて

凄い度胸ある子だなぁ…と、最初は「ちょっと変わった子」として見てました。

しかし、香奈(福原遥)が友達とのお出かけをスタンプラリーと例えたり、

服装を特に合わせたくなくても合わせなければならない苦しさを語ったりした所から

みるみる物語に引き込まれてしまいました。

 

友達に合わせるためのアルバイトのシフト変更(挙句に夜になって中止の連絡…)、

前日にドタキャンされるほどの付き合いなら

もう切っちゃっても良いんじゃないかな…と思うんですけど、

香奈の「友達を離したくない」という気持ちはちょっと思い当たる節があるので

分かるんですよね。

「同じようなメッセージを返したら手抜いてるって思われるし、

逆のこと書いたら空気読めないって思われるし」にもあったように、

学生生活や背景は詳しく描かれなかったものの、

きっと本人は人見知りで、人見知りだからこそ数少ない付き合いを繋ぎ止めたくて、

繋ぎ止めたいがために周りの顔色や反応を伺いながら

生きているんじゃないかと想像してしまいました…。

 

けれども、ラストは心が温かくなれる結末で良かったです。

思い切った行動をするのも"割合"悪くないかもよ?と背中を押してくれるものだったと思います。

 

そして、今度はどんな騙し方をするのだろう?と毎回密かに楽しみにしている

金田(古舘寛治)のパート。珍しく良い事言いましたね。

「誕生日以外だって毎日必死に生きてんだよ。そういうのもお祝いに値するだろう?」

も真理ですが、毎日頑張っているんだという"しるし"を残したいがために

特別な日を作るのも、また真理なのかも…

なんて考えていたら、最後でまんまと騙されてしまいましたが(笑)

 

森山(増田貴久)の過去については、前回の感想で「もう核心に触れたエピソードが描かれるとは」

と書きましたが、毎回様々な依頼人と接するごとに何か共通点を見つけ、

1つずつ秘密が明かされていく縦軸部分も含めた作りになって行くのかもしれませんね。

 

次回は山口紗弥加さん。今までのゲストとは年代が一段階変わる事もあり、

どんな話が繰り広げられるのか楽しみです。

今回の、ちょっと遠慮がちでSNSを通して「グループ」「付き合い」に縛られているような

今時の女性を演じるのが福原遥さんというキャスティングも、ハマっていました。

本人の魅力でもある高くてふわふわした声も、繊細で敏感な心の持ち主である事が引き立っていて、

役に合っていたと思います。

 

 

↓次回の感想はこちら(4〜6話は書いてません)↓