陰陽師(2020) 感想|蔵之介さんに安っぽいCGは付き物なの?
これは…あれだな。
すべて演出のせいだな(笑)
全体的に「低予算でやってるんだな」というのが画面から伝わってきて、
更には佐々木蔵之介さんの具合悪そうな目の周りのメイクまで気になって、
世界観に引き込まれないまま見終えてしまった…という感じ。
テレ朝のドラマになると、どうしてもパッキリとした色合いの良い映像になってしまう
傾向にあるので、本作は別の局で作った方が合っていたんじゃないでしょうか。
衣装自体には何の問題もないのかもしれませんが、映像のせいで衣装がコスプレに見えてしまって、
セットも合わせて、まるで日◯江戸村などのような作り物の印象を受けました。
…って言ったら、日◯江戸村に失礼なんでしょうけどね。
どんな話なのか調べてみてようやく分かったくらいで、神秘的なファンタジー時代劇なら、
明るめの映像より暗めの映像の方がしっくり来ていたと思います。
冒頭で「演出のせいだ」とは書きましたが、いまいち引き込まれない原因は他にも色々あり、
台詞の詰め込みによるテンポの悪さ、妖しげな雰囲気を醸し出しているようで
軽く聞こえてしまう劇伴(しかもひっきりなしに流れているのでガチャガチャしてうるさい…)、
「カキーン!」「ブシュイッ!」といった一昔前のチャンバラ風SEと、
あらゆる面で原作の良さを壊している気がしてなりませんでした。
鮮やかなCGも、何だか戦隊モノ臭が…(滝汗)
所々の台詞も軽いし、ツッコミどころは多いし、
トンチキドラマとして見るのが正解だったのかもしれませんが、
特に突き抜けている様子もないので、明日の「あまんじゃく」にはかなわないでしょうねぇ。
蔵之介さん目当てで見たものの、どうも妖気を帯びた役には合わず、
京都が舞台でも京言葉で話す主人公でもないとすると…
もう少し若い俳優を起用した方が、市原隼人さんとのコンビ感も強まって良かったと思います。