VIVANT 7話 感想|父親の愛を知りたい乃木

 

 

うーん…ここまで見てきて、テンションがガクッと下がっちゃいましたね。

スケールの大きさに対して、数字やグラフによる状況説明&緊迫感の演出の多用で

良くも悪くも「なんだ、いつもの日曜劇場(福澤班の作品)か」みたいな

安っぽさが浮き出てしまう所には目を瞑っていましたし(←時々ツッコミは入れてましたが)、

正直、台詞に度々「祖国」「ニッポン」が出てくるのに違和感を覚える視聴者のお気持ちも

確かに分からんでもないな〜とも思いつつ、

それでも4話の意外性ある展開を機に、基本好意的に見ていた訳ですが…。

もし乃木(堺雅人)の言動に裏がなく、そのまま「壮絶な愛の物語」に向かうんだとしたら

あまりにも陳腐なのではないか?という気がしています。

 

恐らく、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が乃木の父親で、

それも、乃木家が引き裂かれるきっかけとなった公安に恨みがあり、

日本への復讐を企てるようになって、

ベキにはバルカ共和国でも息子がいて…といった

情が絡んだ設定を盛り込み過ぎたのが原因なのかもしれません。

関連性を加えず、別班・公安・テントによる三つ巴戦と

優秀な者同士の騙し合いを徹底して描くだけでも、

“大冒険"がテーマの物語としては十分成立出来たでしょうし。

単純に、自分の両親を殺した犯人がテントのリーダーであると知った乃木が

敵討ちのために敵地に迫っていく…にした方が、スッキリ仕上がったと思います。

何と言うか、変に感情移入させる要素を入れているから、

かえって話がごちゃついているんですよね。

 

ごちゃついていると言えば、どんな顔で見れば良いのか分からないのが

乃木と薫(二階堂ふみ)の恋愛パート。

そのパートだけ同局の火10っぽくて悪目立ちしてしまっているんですけど、

何が意味があるんでしょうかね?

 

確かに、乃木は幼少期で両親を失い、恋愛も経験した事もなく、

ただひたすら自衛隊やミリタリースクールで

訓練を重ねて生きてきたという孤独な背景があります。

昭和の香り漂う旧家に住んで、お赤飯や目玉焼きなどの家庭を象徴する料理を、

オレンジの照明を当てて温かみがあるように映す演出をとるのも、

両親から愛情を注がれた微かな思い出が、子供の時で止まっている事を

表現しているんだとも考えられます。

 

だから、薫に興味を持ち始めるのも、

“愛"を渇望しているからだと考えても無理はないんですが…

それなら、ジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)とのやり取りで

“(擬似)家族愛"に近しい感情が描かれているんだから良いじゃん?って話にもなるんですよね。

随所の胸キュンポイントにも特にトキメキませんしねぇ…。

個人的には、薫が目玉焼きを焼く姿を動画に収めていたり、

ご飯をよそう時の乃木のアップを数秒映したりしていた点から、

乃木はあくまでも翻弄されているフリをしていて、薫はやはりテントの一員なんじゃないかと

思ってしまいますし、そんな展開であって欲しいと願ってしまうのです。

 

話は戻って、父の愛を知りたくて再会を試みた件に関してはなぁ…

家族写真を見るベキを少し寂しそうに見つめるノコル(二宮和也)の様子や、

次回予告の「二人の息子、血か縁かー?」という

父の取り合いを仄めかすテロップを見る限りは、

本当にその方向に進んじゃいそうな気はしますね。

本作はラストで衝撃を残してくるだけに、大どんでん返しを期待したい所ですが……(汗)

 

↓前回の感想はこちら↓

 

 

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