あなたがしてくれなくても 5・6話 感想|悶々とした中でただ1人…
感想がかなり溜まっている上に、今から1話ずつ記事作成するのも大変なので
2話合体感想(&超簡単感想)とさせていただきますm(_ _)m
5話「何があっても傍にいるから…」
みち(奈緒)は立ち止まる人。新名(岩田剛典)は追う人。
楓(田中みな実)は追いかける人。
そして、陽一(永山瑛太)は置いていかれている人…ですかね。
それぞれの立ち位置が浮き彫りになった回だったと思います。
家庭パートが増えた楓については、そんなに仕事を早く切り上げられるんだったら
なんでもっと前からやらなかったのか…
今まで完全に新名の優しさに甘えていたよね…と思わなくもないですが、
個人的には、4人の中だったら彼女に一番同感出来るんですよねぇ。
人間、案外完璧な生き物じゃないっていうのはもちろん、
そもそも彼女だけ浮気していなくて、落ち度が低いっていうのもそうなんですけど(笑)
相手を落胆させたのを自覚して、このまま自分の元からいなくなってしまいそうな恐怖から
以前の信用を取り戻そうと張り切り過ぎてしまう心理は
私も経験した事があるので、彼女が急に家事に専念するようになるのもよ〜く分かるのです。
ちょっと違うかもしれませんが…親に怒られて冷たい態度を取られた子供が
泣きながら「もう〇〇しないから!」と説得するのとも似ているのかも?
また、みち→新名、新名→みち、楓→新名 で
3人が矢印が一方通行の三角関係を繰り広げている中、
陽一だけは人付き合いの根底である「人の気持ちを理解する」とは何なのか?に
向き合っていて、彼らとは同じ次元に立てていないかのような描写も
中々心に来るものがありました。
今回の陽一は、どちらかと言うと脇役の立ち回りに近くて。
それが暗喩的に、みちの彼に対しての気持ちの度合いを物語っていて
少し切なかったです…。(冒頭で「置いていかれている人」と例えたのもそのため)
そんな流れがあってからの、姉からの「子供を預かって欲しい」エピソード。
直前で新名家のすれ違いエピソードが描かれただけに、
みちと陽一が子供たちと楽しそうに過ごしている図が、
2人が無事に赤ちゃんを産んで、家族を作るという
未来や希望を映しているように思えたのは気のせいでしょうか。
姉の言葉が刺さって、ここから再生してくれると良いんですけども…
でも、まだ中間地点なのでまた一波乱はありそうです。
6話「燻る恋の炎…裏切りの告白!」
やってくれたなぁ…陽一(汗)
訴訟で傷ついている三島(さとうほなみ)に「俺、あいついないとダメだから」と言ったのも、
夫婦を続けて、みちを幸せにしなければいけないという義務感が滲み出ているようで
引っかかりは覚えていましたが、
「みちだけ」発言はもう…その重圧に押し潰されて出ちゃったって感じでしたね。
LINEに返信する時のモノローグは感情が死んでいるし、
旅館のパンフレットは無の表情で見ているし、
みちの言葉を後々反芻しては、どんどん気が重くなっているし…
今回は彼の負の心情がこちらにも乗り移ってくるようで、見ていて苦しかったです。
永山瑛太さんが「どうしようもない奴」を演じるのが上手いから、
みちと同じでつい魅力的に映ってしまうんですよねぇ。
やっぱり役者さんだなぁ…と思ったのは、終盤で陽一が食器洗いをしている際の手の動きで。
最初は普通に動かしていたのが、みちが旅館の話題を出した途端に
ちょっとずつちょっとずつ手の動きが鈍くなっていくのが、
今度は何言われるのか…と内心ビクついている陽一の心境を表しているようで
芸が細かいなぁと驚かされました。
前回に続き、4人のすれ違いは加速していき…
みちと新名がばったり会いそうで会わなかったのも、
実に「人生そう上手くいかないあるある」でもあり、ドラマチックな展開でもありましたね。
次回予告は楓とみちとの対面シーンで終わり。
田中みな実さんの低音ボイスを聞いたら興味が増す訳で…
いやはや、盛り上げどころを分かっていらっしゃる作りです(笑)
↓最終回の感想はこちら↓
↓前回(4話)の感想はこちら↓