王様に捧ぐ薬指 3話 感想|綾華の小気味良さを堪能する回。
温泉旅行…火10枠ではもう鉄板のエピソードですね。
個人的にはこういった、心の中で抱いている感情に向き合う事で
互いの関係性が進展していくようなお話は、5話辺りで描かれるイメージがあるので、
3話で持ってきたのにはちょっと意外だったんですが…
最後まで見てみれば、東郷(山田涼介)が綾華(橋本環奈)に惹かれ始める心情変化も
納得出来るものになっていましたし。
何より、「契約で結ばれた関係が本当の愛に変わるまで」の物語である事を考えれば、
ラブコメではど定番の三角(四角)関係の描写を
ズルズル引き延ばさなかったのも正解だった気がします。
今期は橋本環奈さんを始め、高畑充希さん、芳根京子さん、波瑠さん、奈緒さんなど
若手女優をメインに起用したドラマが多い印象ですが、
役者さんの好みを抜きにしても(いや、苦手な役者さんはいませんが)、
やっぱり、本作のヒロインが純粋に好感が持てるんですよねぇ…。
着飾らないし、正直だし、口は悪いけど家族想いで、
恋愛に強い憧れを抱くがあまり、仕事を疎かにする事もない。←ここ、感情移入する上で大事!!
今回はそんな彼女の魅力が最大限に活かされた内容になっていて、
小夜(小林涼子)への想いを断ち切れないでいる東郷をリードする様子を
微笑ましく見守りました。
特にお気に入りのシーンは、「(1人に)しません!」と言って流れをバッサリ断ち切る所と、
中学時代の話をした統合に対して、真っ直ぐな目で見つめながら心強い言葉を送ってくれた所。
後者に関しては、ご本人の色素の薄い瞳が効いているのか、
彼にかける言葉が嘘偽りないように感じられて、より頼もしい存在に映りましたね。
上記の2点以外にも…同じく正直者である小夜との学生時代のエピソード(回想)が
現在の綾華と時々重ねながら描かれていたお陰で、
東郷にとっては綾華が、自分を変えてくれる運命の相手なのだと思えるのも頷ける、
説得力のある話になっていた気がします。
また、今回で脚本家も演出家も交代したにもかかわらず、キャラクターにブレがなく、
雰囲気もきちんと踏襲されていた点においても特筆しておきたいです。
東郷の件が解決した所で、今度は綾華の番になるんですね。
ところで…桜庭(北村匠海)は今後も再び登場してくるんでしょうかね?