女神の教室〜リーガル青春白書〜 1話 感想|大学院の学生の割には…

 

 

う〜〜〜〜〜ん…………いろいろと薄いかなぁ。

初回を見た感じだと、この言葉しかぱっと浮かんできません。

まぁでも、それだと感想にならないので、もう少し付け足しますが…

 

何と言っても、登場人物がみんな

「〇〇はこんな人で、こんな設定で〜」という、

プロットで描いたキャラ設定の域を出ていない気がするんですよね。

ステレオタイプ…と例えた方がもっと伝わりやすいんでしょうか。

例えば、ツンケンした態度をとるエリート風の学生だったり、

逆に、勉強についていけなくて劣等感を感じている学生だったり、

真面目に物事に取り組む学生だったり、裏表のある学生だったり。

訳あり学生を描く上で、いかにも"定番"なキャラを集めてきたなぁ…と感じたのは、

きっと私だけではないはずです。

舞台はロースクールで新ジャンルを装っていたとしても、

青春群像劇という題材を扱っている以上は

やっぱり、何十年も擦られてきている「学園ドラマ」っぽさが滲み出てしまう訳で、

難しいですが…もう少し想定内を超える"何か"が欲しかったかな?と思えてしまいました。

 

それは、教員側も同じで。

内容を見ていると、藍井(山田裕貴)が最も濃くて癖の強いキャラには映るんですが、

いつもニコニコしていて・明るくて・「正しい」を貫く柊木(北川景子)と

分かりやすく両極端に描かれている所が、かえって既視感を覚えてしまうんです。

両極端にする事で、「ああ、この人はそのうち主人公に感化されていくんだろうな…」なんて

“先"が読めてしまうから。

なので、個人的には彼の個性が突出している…とも、あんまり思えませんでした。

 

プロットで描いた…に因んで、もう1つ引っかかったのは、

大学院生があまりにも幼稚に描かれていた所も挙げられますかね。

特に気になったのは、模擬裁判を傍聴しながら

大勢の学生が野次を飛ばしたり、嘲笑ったりするシーン。

前半で、11時間勉強しても司法試験に必ず合格出来るとは限らないという

“現実"や"厳しさ"、司法試験対策は時間と効率が全てだと認識している

学生たちの背景を提示しておきながら、

たった5人しかとっていない選択授業をあたかも「暇潰しに来てやってる」風に描くのは…

なんか矛盾しているんじゃないかと。

証言を馬鹿にしている暇があったら、勉強に回せば良いんじゃないの?

傍聴している学生たちこそ時間を無駄にしているんじゃないの?

見ながらそんな感じでツッコんでしまっていました。

そして、模擬裁判や終盤のシーンを通して、知識や経験値の浅さが垣間見える辺り、

大学院生ではなく、高校生が学んでいるようにも見えるんですけど…

(法学に特化した大学院に所属する学生だったら、

多方面で物事を捉えられる、賢い人が多いんじゃないかって。)

下位にあるロースクールに通っているという設定上、スルーした方が良いんでしょうかね。

 

ただ、ここまで微妙な点をいくつか書いてきたものの、

主人公の空回りな性格を強調してこなかったのは、

唯一見やすくて良かったと思っています。

予告映像の時点だと、変に張り切り過ぎて、後々暴走してしまうのではないか…と

少し危惧していた部分もあったのでね。

彼女のモットーである「人を知らなければ良い法律家にはなれない」も、

口だけではなく、人間関係からも実際に感じ取れましたし。

そこに説得力を持たせていたのには、安心しました。

 

そんな訳で、完全に微妙とまでは行かないんですが…とにかく地味なんですよね。

全然期待していなかった分、面白そうかも?と思えたら

こちらも感想を書くつもりでいたんですが、残念ながら、そこまでには至らず。

楽しみにしている「罠の戦争」が来週から始まるので、

予定通り、本作は今後視聴のみとさせていただきます…。

 

 

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