自転車屋さんの高橋くん 6話 感想|ちょっとだけ変われた山本に救われる

 

 

※12/9放送分です。いつも投稿が遅くてすみません…^^;

 

まさか、山本(瀬口黎弥)があんな形でナイスアシストしてくれるとは思わなんだ。

前回の、同僚の遅刻の件で一刀両断する朋子(内田理央)の様子を

目の当たりにする姿が記憶に残っていて、

これを機に彼も変わり始めていくのかもしれないな…とは察してはいたけれども、

そこで得た"気づき"を、しかも「輩」呼ばわりした事にも触れながら

行動ではっきり示してくれたのには、グッとくるものがありました。

 

でも、相手にとっては「え?」と思われているのを自覚していない所は

相変わらずって感じでもあり(笑)

見違えるほど変わったんじゃなくて、ちょっとだけ変わった…

この変にドラマチックにしないさじ加減が良いんですよねぇ。

朋子の言葉「大切にすべきなのは、世間や周りの目じゃなくて、自分の気持ちなんだって」

を聞いて、顔を逸らして少し気まずそうにする山本も印象的。

自分がいかに世間に囚われながら生活しているかハッとさせられて、反省して、

また成長していくんでしょうね。

 

そして…今回の内容で、個人的に最も好きだったのは、

遼平(鈴木伸之)の部屋で朋子と2人で話している時に、

風で揺れているカーテンの様子も画面の左側に収めたカメラワーク。

本当にささやかだし、考え過ぎかもしれませんが、

それが何だか「苦しんでるのになんでクソ上司を庇おうとするんや」

「遼平くんの事が心配で言ってるのに、なんで分かってくれないの」って、

最初は自分の想いでガッチガチに塗り固めていたお互いの心を解かしてくれる

隙間風のように映って、不思議と温かい気持ちになれたのです。

窓に映っている外の木々も揺れていた辺り、恐らく自然に吹いた風だと思われます。

カーテンがひらひら揺れるごとに、2人も打ち解け合っていくというシンクロ具合…

どこかの回の終盤にあった、夜風で髪がなびいている朋子のカットもロマンチックでしたが、

本作、風をかなり味方につけている気がしますね。

 

おしゃれな店で服を買い、開放的な美容室でパーマに挑戦し…といった一連の流れで、

そう言えば制服姿の朋子ばっかり見ていたっけなぁとも思い知らされました。

だからか、凄く新鮮です。

特に美容室に関しては、今まで我慢し続けてきた彼女なら選ばなそうな内装で、

あそこを選んだ辺りに、自分を変えたい、変わりたいという意志を感じさせました。

 

山本や貴美子(長井短)との交流を通して、2人が自分を見つめ直すまでの過程を

じっくり描いたお話だったと思います。

「俺の事嫌いになったけ?」はピュアさが滲み出ていてめちゃくちゃ可愛かったです(笑)

恋愛モノのこの手の内容は、"すれ違い"を意識し過ぎなのか、

本音を共有して仲直りするという

先が読める展開を意図的に引き延ばす事が多いので、あまり惹かれはしないのですが、

次週を跨がず今回で解決させたのにも安心しました。

 

まぁ、次回は次回で、また何かありそうですが…

退職して岐阜にいる必要がなくなったという設定を活かしての、

最終回直前では定番の「遠距離問題」を描いていくのかもしれませんね。

 

 

 

 

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