エルピスー希望、あるいは災いー 6話 感想|相克の関係。言い得て妙!

 

 

「相克の関係」か…面白い事言うなぁ、正一(鈴木亮平)。

 

恵那(長澤まさみ)にとって、正一が手強い相手である事、

彼との色恋に溺れたら中々抜け出せないという事は以前でも語られていたけれども、

今回のあの冷静な声のトーンからは、

彼を俯瞰的に見る形で、あえて意識の外に追いやろうとしている

ささやかな対抗心みたいなものを感じさせました。

一方で正一は、指輪という名の"呪い"で、恵那の滾る感情を一旦封じ込めようとはした。

でもそれは今の彼女には通用せず、自身の思惑に気づいていると察した上で

別れを切り出したんでしょう。

 

「俺とお前は、いつの間にか相克の関係にある。」

「生半可な情理などでそれは埋められないものだ。近い将来君は俺を憎む事になるだろう。」

「そういう君だからこそ俺は好きだった。それはこれからも変わらない。」

敵か味方か、ここまでず〜っと得体の知れない存在感を放ってきた正一ですが、

少なからず、彼女に愛情を抱いていたのは事実なんだろう…とは

この言葉から伝わってきます。

「人生から押し流す大事なもの」で恵那が正一を押し流したように、

正一も恵那を押し流す選択をとったんですよね。

 

正一が退職届を出してからメインテーマがかかるまでの、一連の流れはとても清々しくて。

ああ…彼は、権力がものを言う世界に飛び込む形で

“独り"で戦いに挑もうとしているのだと思わされるシーンでした。

そして、独りになっても彼の背後には、思わず視線を感じるほど

恵那が大々的に映ったポスターが貼られているという構図もシビれます。

返り咲いてもなお、政界が絡んでいる冤罪事件に立ち向かおうとする恵那と、

溢れ出る才能を止められないまま次のフィールドへと移った正一…

離れたとしても、これからも2人の「相克の関係」は続いていくという事を示した点では、

次章への良いバトンタッチ回になったんじゃないでしょうか。

 

恵那と正一の関係性とは別に、

人を駒にして遊んでいるかのようなメディア業界の人事の闇も興味深く視聴。

冤罪事件で魂に火をつけた村井(岡部たかし)は、

「フライデーボンボン」での最初で最後の反抗を見せてくれましたが、

左遷されたという事は、視点を変えれば

今までくすぶっていた自分自身の変化を認められたとも解釈出来る訳で…

そういう意味では爪痕は残せているし、本人も悔いはなかったんだろうと思います。

 

報道生活がスタートする当初は意気込んでいたのが、

時間が経つにつれて、初回で自分が言ったまんま

「誰も自分たちが報道した事の責任なんて振り返りたくない」

「報道って時間ないふりして、いつも必要以上に忙しい」状態に陥ってしまっていた恵那が、

果たして、拓朗(眞栄田郷敦)と共に政界に踏み入れ、真相を見つけ出す事は出来るのか?

まだまだ楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

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