オールドルーキー 8話 感想|メインエピソードから漂う昔の月9感。
これ以上言及しても今までと同じ印象を持ちそうな
果奈子(榮倉奈々)絡みの家庭パートは、今更でも適当に流す事に決めたんですが…
う〜ん、それにしても、今回の話は全体的にあっちこっちで
散漫としていたのが気になりましたね。
その大きな理由としては、前回の終盤で「それはどうかな?」という台詞があったように、
新町(綾野剛)の目覚ましい活躍に対して
1人喜ばしく思っていない高柳(反町隆史)の"思惑"描写を
露骨に強調し始めたから…でしょうか。
まぁ…信頼関係の構築よりも会社の利益を重要視している社長だから、
今の所、彼の自由なやり方が気に食わなくて嫉妬している…みたいな
単純な動機しか見えてこなくて、イマイチ興味が湧かないっていうのもあるんですが(汗)
個人的には、第1章で話の腰を折っていると感じたサッカーへの"未練"のくだりと
同じ匂いがするんですよねぇ。
メインエピソードと並行して"縦軸"を盛り込んでいくやり方は否定しませんし、
連続ドラマの特性上、仕方ない部分はあるんでしょうけれども。
そういった構成は、メインエピソードを充実した内容に仕立てて初めて
“次回への引き"になって、作品への期待度を高めていくものだと思っています。
言い換えると、そこがしっかり面白くないと、
付随してくる設定がみんな、話への没入感を薄める要因となって邪魔臭く感じてしまうんです。
今回で言えば…先ほど書いた高柳の嫉妬や、相変わらずの家庭パートはもちろん、
社員でのコミカルなやり取りが頻繁に挿入されていた上に、
塔子(芳根京子)が担当する案件と新町が担当する案件という
結果的に何の関連性もなかった話を同時に描いた内容になっていて、
「結局、どれを1番に目立たせたいの?」と疑問に思いながら
どこにも集中出来ずに見終えてしまいました。
麻生(渡辺翔太)のプロ転向の件に特に進展がないまま次回に続くんだったら、
別に複数案件で見せる必要はなかったですよね。
そして、主人公の見せ場をどうしても作りたかったんでしょうけど、
今回は塔子メイン回にして、彼女自身の成長や学びを重点的に描けば良いものを、
そこに主人公を中途半端に介入させて、あたかも「自分のお陰で交渉成立出来ました」風に
見せていたのも、話をややこしくさせていた原因かもしれません。
肝心のメインエピソードも…
宮野(大谷亮介)の監督としての責任感のなさとか、
告白からのサーブの流れが、どストレートな恋愛モノがまだ放送されていた
時期の月9(真っ先に思い出したのは「ブザー・ビート」w)を彷彿とさせたとか、
結末が軽く収まり過ぎて何だかなぁ…って感じでしたね。
恐らくあと2話かぁ…。
“マネジメント"で良かったのは6,7話くらいで、
構成も設定も上手く整理出来ないまま終わってしまいそうな…(汗)