日本沈没−希望のひと− 5話 感想|沈没してもなぜか緊迫感なし…

 

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ここまでは関東沈没編だったらしい。

日曜劇場お得意の二部構成になっていたんですね…。

関東の沿岸部を侵食し始めて、いよいよ物語が動くか!?と思いきや、

トンネル崩落事故エピソードを差し込む形で

沈没を 天海(小栗旬)と椎名(杏)を元の職場に戻すまでの

“繋ぎ"として使ってきたのには驚きました。

吊り橋効果で2人が恋愛関係に発展する…?という匂わせをやらなかったのはまだ良かったものの、

今回の構成を考えたら、わざわざ拡大する必要はなかったんじゃないでしょうか。

 

肝心の沈没の詳細に関しても、震災がどれくらい長引いたのか、

重傷者・死亡者は何人いたのか、どの範囲まで被害が及んだのか。

そして、当時の地震の規模を考えたら、その後もしばらくは余震が続くはずで。

そういった内容が特に描かれないまま"気づけば"復興していたので、

大きな被害に遭っている割には緊迫感を覚えないんです。

全体的にふわふわしていて、掴みどころのない感じ。

天海の包帯も…ファッションだと捉えられても仕方ないですよね?

椎名も含めて亀裂に直接巻き込まれて、一番大怪我を負っているであろうに、

なぜ普段通り動けているのかが疑問。

立ち上がった途端頭がズキッと痛むとか、出血箇所が見られるとか、

些細な描き込みがあるだけでも、被害の程度が伝わってきて大分印象が変わるんですけど…

あれではただ汚れているようにしか見えませんよ(汗)

 

う〜ん…あとは、本作の物語にイマイチ入り込めないのって、

沈没するまでの過程をダラダラ描いているのも勿論なんですが、

今回の後半のエピソードを見ていると、

天海にまつわる設定が多過ぎる事が一番の原因なのではないかという気がしてきました。

本来、「日本未来推進会議」というご立派な名前の組織が舞台なのであれば、

事前に関東以外に拠点を移したり、国民を守るために対策を練ったり…

そんな真摯な人々が描かれるはずなのに。

合間合間か、あるいは重点的に"家族""離婚""孤立"といった個人の事情を盛り込むから、

結局、官僚たちの危機感の描写も緩くなってしまうし、

公私が入り乱れる構成で集中しづらくなってしまうんだと思います。

 

で…次回からは日本沈没編ですと。

まさか、田所(香川照之)の「第2波は来ない」宣言はフラグにはなりませんよね?

第2波の兆候を大々的に発表して「この前来ないって言ってただろ!」で揉めて…

前編みたいに、また天海だけは信用して他は認めてくれない…っていう

二番煎じの展開にならないと良いんですが…心配です。

 

 

 

 

 

 

 

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