リコカツ 5話 感想|2人よりも取り巻く人達が悪すぎる。

 

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離婚に至ってしまう理由その2:仕事編ですね…。

と言っても、本人達よりも周りに大分原因があると思いますよ。

その中でも特にかき乱しているのは、他人の事情はそっちのけにして

とにかく自分に構って欲しい自己中心的な小説家の水無月白洲迅)と、

離婚するよう誘導する一ノ瀬(田辺桃子)の存在。

 

前者は、互いに多忙な日常が積み重なってのすれ違いを描写するために、

「家でも仕事」「(電話による)拘束」「過剰労働」などの

最早ブラック企業に近い要素を織り交ぜる形で

あえて誇張した表現にしたんだろうという解釈は出来ますが、

後者に関しては、いかにも"ドラマ用に作られた人物"って感じがして、なんか不自然。

 

せっかく本作で、両親の実体験や、老後を考え始める姿を目の当たりにして、

「離婚とは?」「夫婦の在り方とか?」について

じっくり向き合っていく2人のリアルな過程が描かれているのに、

「奥さんが邪魔だから」「耕一に振り向いて欲しいから」という安易な理由で

2人に近づこうとする 典型的な恋のライバルポジションの一ノ瀬を前面に出して

物語を盛り上げようとするのは、

下手したらただのラブストーリーと捉えられそうで勿体ない気がするんですよ。

まぁ、その展開をなくしたら面白味に欠けると言えばそうなのかもしれませんが、

今回の咲に対しての宣戦布告のくだりはやり過ぎでした。

と言うか、彼女抜きにしても"すれ違い"は描けたんじゃないですかね?

 

さて、登場人物の事はここまでにしておいて…

異動の話になって「私の仕事はどうなの。辞めろってこと?」と

怒りを露わにする咲(北川景子)の気持ちには頷けるものがありました。

女性も先頭に立つ時代にはなってきたものの、なぜか知らないけど、

異動が決まって引っ越ししなければならない状態が発生した時って、

いっつも損するのは今でも女性側なイメージがあるんですよねぇ…。

なぜ「一緒に〇〇に来てくれないか?」は男性のプロポーズになってしまうのか。

でも、水戸の実家に行かせたい耕一(永山瑛太)の気持ちも分かるし。

咲は今でさえ何とか仕事に食いついていけているけど、睡眠不足の毎日で、

食事をとる時間も不規則で、職場に行っても社員に悪口言われる生活が続いたら

精神的にやられるのが目に見えているから、誘ってきた部分もあったんだと思います。

特に睡眠はちゃんととらないとキレやすくなる。

私も実際にそれでやらかした過去があるから、これ大事。

辞める事をお勧めするし、なんなら「ここを離れる=働けなくなる」と思っているようだけど

水戸でも探そうと思えば出版関係の仕事は出来るだろうし。

本作はコロナ禍の世界線とは関係なさそうですが、リモートだって全然アリですよね。

 

考えればいくらでも方法はありそうなのに、

離婚届にサインを記入するほど決意を固めてしまった2人…。

確かに「離婚したい」「やっぱり離婚しない」の繰り返しではあるんですが、

まさか前回からのこの展開になるとは想像出来ないじゃないですか(笑)

しかも5話で離婚の流れ。

これ、どうするんでしょう…単純にくっつけるだけなら普通になってしまいそうですし…

少し先が読めなくなって、楽しみになってきましたね。