半沢直樹(2020) 4話 感想|本人公認の従兄弟漫才祭り、完結?
第一部完結回。
うん、いろ〜んな意味でクライマックスな回でした。
どの場面を切り取っても瞬間最高視聴率になりそうなくらい
盛り上がり所が沢山ありました(笑)
2話での「お・し・ま・い・Death!」という大和田(香川照之)の顔芸と動作、
実は香川さんのアドリブだったらしく、堺雅人さんも撮影が終わった途端大笑いしたとの事。
あんなシーンは笑わずにはいられませんし、
完全に笑わせる気満々の演技があちこちで披露されているにもかかわらず、
堺さんだけでなくどの役者さんも途中で吹き出す事なく
徹底して"役"を演じ切られているのには、本当に尊敬しかないです。
スタッフ自身も前シーズンよりそういったネタ要素を濃くするために、
従兄弟をキャスティングしたり、過激な方向になるよう演技指導したりという
“狙い"はあったでしょうけど、
元々はここまで予定していなかったんじゃないかなぁと思います。
香川さんが大和田と伊佐山(市川猿之助)との関係性の事を
Twitterで「従兄弟漫才」と表現されているくらいですし、
役者陣がどんどんアイデアを重ねて膨らませていったのかも。
これは考え過ぎですけど、コロナ禍でストレスの溜まった私たちを元気付けようとか、
振り切った演技で自分達も心の底から楽しめば良いとか、
そういう気概で本作に挑んでらっしゃるんですよね。多分。
しかし、顔芸ばかりだけでなく、時折挟み込まれる半沢(堺雅人)の台詞に
明日(明後日)から仕事をする活力をもらえる熱さが込められている所も
本作の魅力の一つ。
「ひたむきで誠実で働く者が救われる」
それをまさに体現しているのが半沢直樹(前回のデータ隠しの件は置いといてw)。
勝ち組負け組という言葉は嫌いだと言うけれど、今日も今日とて
自分の仕事に誇りを持ちながら、目の前の敵に対してどうやって倍返ししていくかという
“勝ち"にこだわり続ける所も、実に人間臭くて好きなのです。
次回からは国家権力との闘いへ。
大和田は「君が真に優秀な人材だから」が口癖の
おちょくりポジションに回るんだろうなぁ(笑)
土下座は見られなかったけど、前シーズン最終回の大和田と同じような処分を下された
伊佐山はもう出番なしな感じですかね。
…いや、サイドストーリーとして「逆襲編」も始まるか?