ハケンの品格(2020) 1話 感想|時代に逆行した会社で働く派遣たち

 

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前シーズンはついこの間までやっていた「春子の物語」を通して視聴済み。

とは言っても、2話のホチキス早打ち対決のシーンの時点で

会社と働く人々の描写に疑問を感じ、それ以降も主人公の変わり者っぷりを

前面に出せばウケるだろう感満載の展開が続いたため

終盤の方はあまり真面目に見ていないんですが…

13年も経てばさすがに令和時代らしい価値観を少しは取り入れてくれるだろうと

淡い期待を寄せながら初回を見てみました。見てみたのですが…

むしろ再放送しない方が良かったのでは?

と思えるくらい、13年前とちっとも変わらずの体育会系ブラック企業っぷりに

いろんな意味で愕然とさせられる内容でした。

 

海の近くにあれば間違いなく潮で崩れやすいであろう会社の立地とか、

チェーンソーとか、派遣にも「アンタ」呼びとか色々言いたい事はあるんですが、

一番あり得ないのはコンプライアンスの描写でしょう。

些細な言動でも「セクハラ」「パワハラ」だとテレビで取りあげられる世の中で

当時よりも女性の扱い方に神経質になっている男性社員は多くいるはずですし、

ましてや、企業はイメージ勝負でもある訳で、S&Fのようなある程度大規模な所なら

コンプライアンス対策はしっかり施されているはず。

なのに、まるで裁判でもやってんのか?とツッコミたくなるような、

人事部全員で2人の新人派遣を吊るし上げと来た。

恐喝ですよね?これ、集団いじめですよね?

録音すれば(偶然してたけど)社員の運命を変える

かなりの証拠になりますよね??

でも、ハニトラ呼ばわりされ、精神的に追い詰められてたのにもかかわらず

「まだここで働けるんですか!?」って喜べる精神って一体…(滝汗)

落とし所が強引過ぎて、いくらチェーンソーで大々的にやったとしても

全くスカッとしませんよ。

 

主人公が周りを変えていく痛快系お仕事ドラマには

敵対する会社・ボスの存在や、曲者な悪役の存在は欠かせないのでしょうが、

本作に関しては悪役サイドの言動も主人公の解決方法もどちらも

突飛過ぎてリアリティがないので、

社会派作品もぼちぼち出てきた今の時代となるとあまりにも浮いて見えてしまいます。

特に前作より悪化しちゃってるな〜と思えたのは、

里中(小泉孝太郎)が春子を頼りまくる件。

いじめ撃退には春子。商談にも春子。新人のお悩み相談にも春子。

ドラえもんドラえもんなのか?

本来なら派遣じゃなくて上司がやる仕事でしょ。

huluでまたオリジナルエピソードが配信されるようですが、

それよりも、春子のいない13年間、どうやって会社が保たれてきたのかを

逆に見てみたいもんですよ。

 

私が仮にドラマをあまり見ていない層で、かつ今回の内容が13年前のものだったら

まだ楽しく見ていたかもしれませんが、

令和になっても「平成」どころか「昭和」体制の会社の話が続くのか…と思うと、

次回以降も感想を書くかどうかは不明です。

時間かかって、せっかく放送出来たドラマなんですけどね…

“浮世離れ"感が薄まってくれる事をもう少し期待してみます…。

 

 

※記事タイトルの下にあるカテゴリー「2020年夏ドラマ」表記の件ですが、

本作を全10話とすると8月中に終わる事を想定し、

「最終回を迎える月」を基準としたために夏ドラマ扱いといたしました。

まだ初回も始まっていない他の作品も同じです。

ただ、放送再開し、かつ最終回まで予定通り放送される事が決まっている

「美食探偵 明智五郎」「家政夫のミタゾノ」については春ドラマ扱いとします。←一応報告。