MIU404 7話 感想|それぞれが立っている現在地

 

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すごい。すごいすごい!!

キャスト的にも内容的にも、いろんな意味で情報量の多いカラフルな要素を

1時間内であそこまでまとめられるものなんでしょうか。

それに加えて、アクションシーンも、悪い大人も良い大人もいるというメッセージ性も、

道を踏み外した者の人生と後悔を真っ直ぐ描く"野木節"まで盛り込む。

けれども全くとっ散らかっていない。

どれだけ緻密に計算されて今回の話を作り上げたのだろう…と

思わず唸ってしまうほどの出来でした。

 

今回のテーマは「現在地」。

伊吹(綾野剛)と志摩(星野源)は事件現場となるトランクルームに。

九重(岡田健史)は父の付き添いのためゴルフで接待。

成川(鈴鹿央士)はユーチューバーと面会。

陣馬(橋本じゅん)は息子の結婚式に向かう途中で指名手配犯を見つけ、追っている最中。

そして、指名手配犯の当本人である大熊(三元雅芸)は、ただひたすら逃げる。

それぞれが立っている場所は違うけれど、皆同じ時間を過ごしている。

言わば「現在進行形」の話ともとれる。

それを表すのにはやはり、24時間内で逮捕するという職務を果たす

機捜隊の存在が重要となってくる訳で、今回はその"機捜隊ならではの"魅力が

存分に活かされた展開・演出にもなっていたと思います。

 

ネガポジ反転させたショッキングピンクの映える

ランクルームのカットから始まった時点で「これまた異質な話かな?」という印象を受けた

演出家さんの"クセ"も楽しみましたが、今までと違うと最も感じさせられたのは、

放送開始から最後までほぼ時間軸の行ったり来たりがなく、

基本的に劇中の時間の流れに沿って物語が進んでいた所。

いつもは集結しているメンバーが今回に限ってバラバラの場所にいたり、

中には主人公と全く関わる事のなかった人物がいたりしたのもリアリティがあり、

私たちの近くでもしかしたら事件が起こっているのかもしれないと

錯覚するような感覚も覚えました。

 

そして、劇伴の選曲センスの良い事!

物語が佳境に向かうごとに曲調がヒートアップして行くので、高揚感が堪りません。

大熊を車で追いかけるシーンで劇伴が流れ始め、

そこから徐々にギターの音色も重ねて激しさを増し、

アクションシーンでは見せ場と言わんばかりに演奏楽器が変わってテンポも速くなる。

大熊役の三元雅芸さんは殺陣師の経験もあるそうで、

ナイフを振り回す時のキレも、そのキレに合わせてスローモーションで

動作にメリハリを付けていく演出も、何から何まで夢中になりながら見てしまってました…。

ああ、これぞ「ザ・アクション」だなと。素晴らしいものを見た心地でした。

 

次回から菅田将暉さん演じる謎の男が本格的に動き出しそうです。

“浜田"という男は…前回のラストに後ろ姿だけ映ったあの人なんですかねぇ。

あの人こそが黒幕?

 

宝塚感をバリバリ出しているりょうさんの愉快なキャラクターも、

今後ドラマ業界でも個性派俳優として食べて行けそうな

King Gnuの井口理さんの初演技も楽しみました。

うん、我、満足(笑)

良いドラマほど終わりが近くなるのが早く感じます…。