アンサング・シンデレラ 4話 感想|アンサングの意味って知ってる?

 

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アンサング(unsung)とは、

本来「讃えられない」「報われない」という意味。

一応本作でもキャッチコピーに「見えないところで、支えている。」と明記されている。

ところが、蓋を開いてみたら薬剤師が医療業界の最前線で

活躍しているように見えてしまっている。

今回に関しては「元々医者を目指していた」という羽倉(井之脇海)の設定に

おんぶに抱っこした感じなんでしょうけど、

検査をするよう患者に伝えるのも、症状を説明するのも全て薬剤師がやっているのなら、

じゃあその間医者や看護師は何をしてるんだって話なんですよね。

もうここは最終回までツッコみ続ける事になるんだろうか…(汗)

 

ちょっと根暗そうな雰囲気を醸し出すただの説明係だと思っていた羽倉に

突然付け加えられたボンボン設定。

父はベテランで横暴な医師。別の道を進んだ息子に反感を覚え、口をきかない関係性…

ベタですねぇ。

どうしてベタなドラマって、自分とは違う職業を見下す設定が多いんでしょうか。

おまけに「薬剤師は医者の奴隷」だと言い出す始末。

なんで?脳外科医こそ、再発防止薬とか血流改善薬とか

自身の治療だけでは賄いきれないような補助薬に助けられているんじゃないの?

息子が医者の道から薬剤師の道に乗り換えただけで「奴隷」と言うほど嫌っちゃうの?

最後は「全て薬剤師のおかげ」な結末も含めて、特に腑に落ちません。

 

プロであればあるほど、多剤服用したら認知症と似た症状が出ると

理解しているはずなのに…と思っていたら、

「ダブルチェックをするのが薬剤師の仕事」に繋げたかったからなのは分かりました。

でも、父の抱える病には他にも原因があるかもしれないのに

“薬のせい"で片付けちゃうのも何だかなぁ。

この世界では、精神的、肉体的、いかなる病も主人公の作る薬で治してしまいそうだと

考えてしまっても不思議じゃないです(苦笑)

 

まぁ、いつもネガティブな感想になっちゃうので、

最後に唯一良かった点を挙げるとするなら…

相手に不快感を与える薬剤師の言動がなくなったって所くらいかな。

そこがないだけで大分見やすくはなりました。

調子に乗った羽倉が瀬野(田中圭)に「お前上司なめてんだろ」と言われて

フフっと笑い合うシーンなんて良いじゃないですか。

仕事に追われてゆとりのない状態の会話じゃなくて、

もっとそういう"素"の会話も見たいです。