行列の女神〜らーめん才遊記〜 5話 感想|仕事は利益命!…という清々しさ

 

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ゆとり(黒島結菜)の誘拐シーンをチラ見せしたアバンといい、

橋爪(高畑淳子)のガンガンかましてくる達者で愉快な口振りといい、

終盤の3人での経営を約束したときのスポットライト表現といい…

演出面でかなり遊び心を施していた印象。

役者のやり取りも含めて、全体的に活き活きしている様子が画面上から伝わりました。

 

コメディ色を強めて、大衆的に見やすい作りに進化させただけでなく、

今回は3人それぞれの行為に焦点を当てたカットをじっくり見せる形で、

芹沢(鈴木京香)の表情を通して「この人の長所・短所は何でしょう?」と

視聴者に推理させる時間も与える巧みさ。

毎回違った角度からビジネスの在り方を教えてくれる所にはもう信頼を寄せていますが、

今回に関しては、今まで以上に視聴者の目線に沿って作られていたんじゃないかと思います。

 

店に鷹野(音尾琢真)がお客として現れて、実はかの有名経営者だった!というオチには

漫画のような都合の良さを最初は感じましたが、

それは橋爪の策略によるものだった…なんて捻りを効かせた脚本にもやられました。

 

当時賑わっていたバイトテロの件も綺麗に回収。

何か問題点を見つけても途中で口を挟まず、

誰に原因を押し付ける訳でもなく、「仕事は利益命」という軸はブレずに

俯瞰的に物事を捉えて指摘出来る主人公がとにかくかっこいいドラマです。

 

同じく経営者である橋爪も、今回でかなり賢い性格だと分かったので、

今後の切れ者同士の対決も楽しみでもあります。

あとは…3年前の品川店の件が2人の間でどう描かれていくのかが気になりますね。