行列の女神〜らーめん才遊記〜 4話 感想|やる気がすべてさ〜♪
いや〜、毎回見ていて清々しい気持ちになれますねぇ。
特定の登場人物の成長物語をベースにビジネスを絡ませる作りには最早安定感がありますが、
ゆとり(黒島結菜)・須田(前野朋哉)・相川(堀井新太)の3人のキャラクターの描写も、
芹沢(鈴木京香)の頼れる主人公っぷりも、
ビジネスドラマならではの知識の盛り込み方から物語のシナリオまで、
どの面においても今回が一番高水準で仕上がっていた印象でした。
スケルトン物件や間借り物件などのそれぞれの長所&短所…と、
まさか物件探しの段階からしっかり紹介してくれるとは思わず、
「事業を始めるにあたって色々やるべき事があるんだなぁ」という発見があるのも楽しい。
最終的には、本多(大友康平)の優しさで無事にお店を続けられて解決!とはなりましたが、
それは「クライアントに落ち度があると考えない」「自分達が関わった仕事は最後まで責任を持つ」
というプライドの元で、真摯な対応を芹沢が見せ続けてきた結果であって。
ぱっと見は人情話でも、目の前の失敗にどう向き合って、
どう解決して行ったのかという"成功の裏側"をじっくり見せるだけで
こんなにも印象が変わるのだと驚かされます。
芹沢と河上(杉本哲太)のオトナの上司によるさり気ないアドバイスを元に、
やる気が取り柄の相川と、商品を生み出す力があるゆとり、
そして培ってきたラオタの知識をふんだんに盛り込む須田…と、それぞれの良さを活かして
竹岡式ラーメンが完成!という流れも、まるでチームワークを見ているかのようで、
彼女達と同様に不思議な達成感を味わえました。
芹沢のラーメンを食べて、須田がここの会社で働きたいと思ったのも納得ですね。
それだけの説得力がありますもん。
最近この枠でありがちだった「人情」のアプローチを捻っている点でも、
本作は最後まで安心して見られそうな気がします。