美食探偵 明智五郎 5話 感想|先生だけは罰せられるべきでしょ〜
前回のおどろおどろしい世界観とは打って変わって、
今回は子供向けの教材ビデオ(あとはACのCMとか?)になりそうな現実に沿ったお話。
全10話で5話が中間地点なら、前回の内容の方が折り返しには相応しかった気がしますが、
こんなエピソードも見せてくれるのだ…という変化球が感じられて
これはこれで楽しめました。
アレルギーは命を失う可能性も孕む病気。
小春(横溝菜帆)のフードに直接チーズを入れてからかう行為は、いじめじゃなくて最早犯罪。
しかし、子供達を悪魔に変えた事の発端は、2学期から担任を任された先生な訳で、
状況は違えどやっている事は、自分の思うがままに誰かを誘導しようとする
マリア(小池栄子)と共通しているんですよね。
なので、小春が謝る必要はなくて、
(結局毒は入っていなかったものの)一度もカレーを口に入れようとせず、
何の反省の気持ちも見せなかった先生にはすっごくモヤモヤしましたが(笑)
「アレルギー持ちだと分かっている子に症状の出るもんを食べさせたら虐待だ」
「毒物を食べさせようとしている事に何の変わりはない」
この明智(中村倫也)の的を得た言葉が、今回の話を見た子供の視聴者には
伝わると良いなぁ…と思ってます。
前回までは、マリアはなんて残酷な人なのだ…と思っていたものの、
今回に関してはちょっと共感してしまった自分がいて、少し怖くもなりました。
ああやって人の弱みに付け込んで行くのですね。
苺(小芝風花)ちゃん達が の世界観にいれば
きっと5話くらいで解決しちゃうんだろうな〜…だとか、
横溝菜帆ちゃん&奥山佳恵さん親子、直後に流れたCMで竹野内豊さんが出演されているので
「ギボムス」を彷彿とさせられてしまったりだとか、
ドラマ好きならではの発見もあり、そんな意味でも充実したお話でした。
上遠野(北村有起哉)の立てこもり事件エピソードも、一見崩しパートかと思いきや、
実は「大切な人をどう思いやるか」の点で
物語の本筋に繋がっていた…という絡ませ方も良かったです。