リコカツ 3話 感想|このまま嫌がらせはナシの方向で!
いつもの台詞…今度はそっちが言うんですね(笑)
その流れで主題歌が流れて、バックハグでロマンティックに演出するオチの作りは
相変わらずではあるけれども、
今回に関しては2人がなぜそんな気持ちになったのか分かる気がしたなぁ。
薫(宮崎美子)が家族を置いて出て行ってしまったのは
自分にも原因があったんじゃないかという不安を打ち明ける耕一(永山瑛太)に対して、
当時の方が仕事か家庭かどっちか選べみたいな風潮が強くあった事、
不幸であったとしても子供がいたせいで…ではなく、子供と一緒に過ごす幸せだけは
手放したくなかったから今まで離婚を考えなかったという事など、
女性目線で客観的に、かつ親身になって助言をくれた咲(北川景子)に、
母ともう一度話し合うための機会をもらった恩を感じていた部分があったのかもしれないけど。
「耕一さんを責めるのはやめて」
「耕一さんの方がお義母さんの気持ちを分かってると思う」
正(酒向芳)と意見が割れて、母の気持ちが伝わりきっていなくて
どうしたら良いか苦しんでいる時に、
まるで救いの手を差し伸べるかのように自分を理解してくれていた
彼女の存在感の頼もしさに救われたのが一番大きいのかもしれませんね。
2人の関係を「雨宿り」と例えたのも素敵。
若者の嫌がらせ行為で生まれた吊り橋効果で関係性の修復を試みるより、
まだお互いの事をよく分かっていない状態だからこそ話し合う…
そこで相手の考えに触れていく…という展開の方が、
最終的に寄りを戻すのにも納得出来ます。
やっぱりコミュニケーションって大事なんですよ。
それだけに、元彼だの、恋愛小説家だの、耕一サイドには一ノ瀬(田辺桃子)だの、
今後2人の仲を阻もうとする"障がい"が徐々に膨らんでいっている描写が気になります…。
お願いだから邪魔するのだけはやめて欲しい。
前回以上に脇役のリコカツがメインになっていた内容ではありましたが、
あくまでも咲と耕一が主役である事をさり気なく主張する工夫が施されていたのも良かったです。
母に会いに行くための出張を
結婚生活ではあるあるの「新婚旅行」と勘違いさせる形で表現したのも面白いですし、
母の生き様を見てどう感じたのか?という、
夫婦では必ず通るであろう"老後""人生設計"にまつわる話が盛り込まれていたのも、
「夫婦とは?」「離婚とは?」をテーマに掲げる作品としては
らしい仕上がりになっていたんじゃないでしょうか。
言うならば、"普通"と"特殊"の良いとこどりですね。
3話の段階でアプローチを変えてきたとなると、
個人的に不安だったマンネリ化は脱却出来そうです。