この恋あたためますか 10話(最終回) 感想|2人の恋、むしろ冷めましたw
一人愚痴大会…みたいな感想になります(笑)
あ、でも、ガチで怒っている訳じゃないので。
基本的に、文の後にほぼ「w」が付いてると思って見てくだされば…。
さて、最終回ね。
本作の最終回を見てこんなにも
前の時間帯のドラマと逆だったら良かったのに!!
と強く思った事は過去にない。
「姉ちゃんの恋人」のぽかぽか幸せエンドをデザートにしたかった…ですな。
そしたら、新谷(仲野太賀)の不憫さをその雰囲気でかき消して、
幸せになって良かったね〜なんて超好都合解釈で終われたかもしれないのに。←流石にないかw
いや、確かにハッピーエンドなんですよ。
紆余曲折あって、片想い同士の人が無事に結ばれたという王道な締めなんですよ。
でもさ…最後の最後まで主人公の恋心に共感出来なかったっていうのは、ないでしょ(笑)
私には「甘いクリスマスを過ごすカップルたちの裏には、
涙を堪えてしょっぱい想いをしている人々がいる」という
残酷な"現実"を突きつけられる内容に映って堪らなかったです。
だって、樹木(森七菜)、普通〜に無神経で自己中じゃないですかね?
新谷は自分に気があって、北川(石橋静河)は浅羽(中村倫也)を想っていたのを
知っておきながらクリスマスの話題を振るし、
友達とパーティーだと聞くと「楽しそう」って羨ましがる。
クリスマスイブの日は、浅羽が出張で帰ってこない中、一人ぼっちで心細そうな姿を見せる。
ちょっと口が悪くなりますがすいません。
いや、あんた、恋人いるじゃん!
「私、一人で寂しいの…」みたいな可哀想オーラまとってるけど、
クリスマスの日"だけ"いないっていう話でしょうよ!!
後者に関しては、まだお互いが付き合っていない段階で、浅羽の出張日が迫っていて、
「私の事が好きだったら、クリスマスイブの日に帰ってきて欲しい」と樹木がお願いして、
帰ってくるか帰ってこないかの選択を本人に委ねる…という展開だったら分かるんです。
でも、もう付き合っていての流れだから…ドキドキも何も生まれない訳ですよ。
発売予定とは言え、持ち込んだケーキをコンビニのイートインスペースで食べるしさ。
家で食べろよ!!
って最後までツッコんでしまいましたよ。
そして2人の両想いに納得行かないもう一つの理由は、
あんな卑怯な介入のお陰でフラれた新谷の立ち直り方が早過ぎる事。
もうちょっと引きずっていても構わないのに…
北川も樹木の惚気っぷりにもっと嫉妬の感情を見せたって良いのに…
良い人過ぎて逆に辛かったです。
サスペンスだったら、元恋人が 好きだった相手が付き合っている恋人を
嫉妬心で殺害しにいくレベルですね。
その時の凶器は"あの"スノードームで!
…いかん、物騒な妄想をしてしまった(笑)
放送開始から約15分くらいで、まるで最終回の終盤でやるかのような王道展開を済ませたので
それ以上にもっと重要な"何か"を用意しているんだろうなぁ…と思ったら、
まさかの樹木と浅羽によるイチャコラ&惚気話ばかりを
残り30分で見せられるってのも何だかな。
前回のラストは意外性があって面白かった。
物語の後半から「クリスマスは誰と過ごす?」がテーマであった事、
浅羽の「クリスマスを好きになる」が1つの軸として描かれていたにもかかわらず、
その重要アイテムとなるケーキはあっという間に完成してしまった。
あんなグダグダした内容だったら…
9話のあの展開を最終回に持ってくるか、それとも前回の内容+30分拡大するかして、
そこに今回の告白シーン→フラれて立ち直った新谷と北川と一致団結して
“チームで"ケーキを作り上げる流れを追加した方が良かったんじゃないでしょうか。
う〜ん…以前にも度々書いてきたかもしれませんけど、
結果的に、いろんな要素がとっ散らかった作品になっちゃいましたね。
元々設定や背景が用意されている漫画原作の映像化だったら、こんな事は起きなかったのかと。
スイーツ開発秘話に恋愛に、「キキかじり」に、元アイドル設定に…
力のある脚本家さんだったらバランスをとれていたと思うんですが、
これを重点的に描いたらこれを描くのを忘れていて、
「そういえばこんな設定あったわ!」と思い出したように久しぶりに登場させて…
というのがまぁ多かった。
最後に、これは個人的な考えですが、見続けた理由として、
初回で提示された主人公の過去に「初めて恋をした日に読む話」のような内容になれたら…
という可能性を感じさせる部分があったからなんですよね。
「挫折した経験の持ち主」の点では、あちらの作品の主人公とも共通してますし。
漫画ちっくな胸キュン要素や、当て馬ポジションのキャラクター、複数人の心情を描くのも一緒。
“見捨てられたアイドル時代""透明人間"というレッテルを貼られて過ごしてきた主人公が、
浅羽&コンビニスイーツとの出会いを通してどんな成長を見せるのか…
そこを会社での仕事を通して、もっとはっきりと描いて欲しかったです。
仕事をサボって遊んでいるようなイメージが強くて(苦笑)
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