ルパンの娘(2020) 8話 感想|三雲玲=猿彦説もあり得る?
来週の番組表をチェックしていたら
「ルパンの娘〜愛の物語〜」と書かれていたから何事かと思いきや…
なるほど、特別編なのですね。
最終回放送終了後に決定!の形じゃなくて、それ自体が最終回。珍しい構成ですなぁ。
さて、内容の方は…いつも以上にあっという間だった気がします。
見終えた後の感覚は何というか、遊園地を満喫しまくって
余韻が冷めやらぬ状態のまま帰路につく感じに近い。
敵同士が仲間になって黒幕との戦いに挑む展開は、物語の終盤では王道の流れなんだけれども、
全く"王道"だとは思わせないネタの充実っぷりが素晴らしい。
え!?1話から塚本高史さんと倉科カナさんを声のみでキャスティングしてたって事!!?
Lの呼吸…アクションの華やかさに、もはやパロディを超えましたな。
藤岡弘、さんの仮面ライダー再び。ルンバ使ってます!感満載のてんとう虫・母のフォルム。
そして、天使の如く現れた円城寺(大貫勇輔)が最後の美味しい所も持って行って、
全員でミュージカルをやるというオチ。
自由だ。自由過ぎる(笑)
あまりの自由さに、内容よりもそっちの方を楽しんで見てしまってましたw
でも良いや。楽しんだという余韻は残っているので…満足出来ました♪
私の頭の中は今でも「ララルラッタ…」が流れ続けております。
続編になってからは視聴率が5%台の回もあったそうで、
なんでこんなに面白くて、かつ作り手の本気も感じられる作品を見ないんだ!!
とは疑問に感じるんですけどね。
でも、杏ちゃん(小畑乃々)に泥棒である事を受け入れてもらう
壮大なストーリーに辿り着くまでの過程をよくよく考えてみたら…
2話の馬小屋でのキリストに見守られながらの生誕から始まって、
円城寺の数分のミュージカルで(しかも1話内で)目まぐるしいほどの成長を見せ、
泥棒の娘である事に動揺しつつもLの呼吸で覚醒し、
やがて家族を助ける救世主になる…という何年もの月日を
とんとん拍子で描いて行ってる訳ですから。
1話完結型ドラマの方が高視聴率になりやすい今日。
なるほど、これは確かに途中から見てもついて行けないわな…とは思います(笑)
しかし、最初から応援してきた視聴者にとっては、
本作の真価を理解してくれている人の方が多いんじゃないでしょうかね。
それが証明されたのか、なんと、来年映画化が決定。
「数字が良い=良作」とは限らない。面白いものはどんなに数字が悪かろうが面白いという
ドラマファンの熱い想いが伝わったのはとてもめでたい事。
う〜ん…個人的には、まるで映画かと思うくらいの演出、美術、音楽の作り込みの高さを
ドラマで見られてしまう"おトク感"もまた本作の魅力だと考えているので、
本当に映画化しちゃうんだなぁと ちょっと複雑な気持ちもあるんですけどね。
でも、とある記事を読んだら、スタッフも前々から映画化したいという目標は掲げていたらしく。
夢が叶った以上、ドラマの頃よりももっと上質な作品に仕上げて行くのだろう…と
ポジティブに捉えて、その点に期待してみたいです。
にしても…ナターシャ(太田莉菜)を倒す件と「三雲玲」については
映画に持ち越すつもりなんでしょうかねぇ。
ドラマ内である程度解決はして欲しいんですけども。
っていうか、猿彦(我修院達也)が途中からしれっと出番がなくなったのが気になって。
彼が黒幕か?とも予想しましたが、特に何もなく終了。
「三雲玲」…男性でも女性でも行ける名前なので、
もう一人の三雲家の人物が猿彦だと分かっても不思議ではないんですよ。
さて、来週の特別編…どうなる?