半沢直樹(2020) 7話 感想|もはや漫才でもやりそうな半沢と大和田
もはや仲良しか!ってくらいの半沢(堺雅人)と大和田(香川照之)の掛け合いを堪能。
ネクタイの柄も黒地に白のドットでお揃いでしたしねぇ(笑)
あの関係になれたのも、前シーズンで二人の間にある過去の因縁を描ききったからで、
そういう意味では続編をやる意義がしっかり感じられる出来になっています。
敵同士だったのが、今では一丸となって政府という巨大な存在に立ち向かう…いやぁ熱い。
200万本以上のネジの一本一本の大切さを熱弁する半沢も、
半沢からの教えを受け継いでいるのが伝わる森山(賀来賢人)の姿勢も、
どこもかしこも胸を熱くさせるエピソードばかり。
中でもネジのエピソードは「下町ロケット」と通ずるものがあり、
今回はその池井戸作品の真骨頂である「小さな積み重ねがあるから今がある」
という作風が強く効いたお話でした。
半沢と大和田で「ですdeath!」や「さぁ、さぁ、さささささぁーーー」などのプチ漫才で
笑かしつつも、裏切り者の紀本(段田安則)を炙り出した流れは流石。
しかし、そんな彼と白井議員(江口のりこ)を裏で操っていたのは、箕部(柄本明)と
優柔不断な演技をしていた頭取(北大路欣也)だと分かる。
残りの1分も惜しまない、視聴者を驚かすのに心血を注ぐラストの作りも素晴らしい。
二人も一本のネジでしかなかった訳で、白井もただの票集めのためのマスコット的な
役割にしか過ぎなかったと考えると、少し気の毒だったかなぁ…。
(コテコテの画の中に唯一新風を吹かせるような、動じない肝っ玉キャラは好きでした。)
ボスの存在の他にも、女将(井川遥)が元銀行員で頭取側についていた…と。
クライマックスに向けて、徐々に謎が解けてきました。
顔芸と面白台詞の充実感は勿論ですが、
ストーリー自体も面白味が増してきて満足満足!でした。