アンサング・シンデレラ 3話 感想|医者と看護師が存在しない世界
このドラマ、医者はおろか、看護師が一切出てこない。
だから、患者がいなくなった時に探しに行くのも、カウンセリングするのも
み〜んな薬剤師の仕事みたいになっている。
めったに取り上げてもらえない薬剤師の活躍を前面に押し出したいのは分かります。
でも、わざわざ上の二者を存在皆無にさせるのは違うんじゃない?
そういう人達と連携をとって初めて薬剤師が必要とされるんじゃないの?って思います。
みどり(石原さとみ)なんて、本来の仕事を放っぽり出してばかりだしなぁ…
そんな人に「薬剤師とはこうあるべき」なんて力説されてもピンと来ない。
何も知らない癖にウゼェ!ってなっちゃう小野塚(成田凌)の気持ちの方が共感出来ますし、
自分の立場を理解しているように見えて一番理解出来ていないのは彼女な気がしますよ。
あと、ドラッグストアに併設されている調剤薬局に
行った事がないので強くは言えないんですが、品出しもディスプレイ作業も
店員じゃなくて全て薬剤師がやるものなの?っていうのは置いといて…
今回のエピソードは全体的にチグハグさが薄れていたのは良かったものの、
前回に引き続き「泣かせよう」感が出ている話運びになってしまったのが残念。
新田(浅利陽介)が薬を飲まなかったのは「飲み忘れたから」じゃなくて
「あえて飲まなかった」からであって、毎日決まった時間に決まった薬を飲む習慣をつける
おくすりカレンダーを提案するのもどことなく押し付けているように感じてしまいましたし、
まぁ…すんごいモヤっとするのが「ゲロゲロ先生には近づかない方が良い」って言った人が
誰かって所なんですよねぇ…(滝汗)
先生を走らせたのも悪気はなく、
クラスの子供達が全員良い子達だと分かって安心はしたんですけど、
重要な話に親が介入してこなかったとなると
周りからはよく思われてないんじゃないかと思ってしまって。
だから私には、先生に手紙を書いた子供達が今度は違うクラスの子にいじめられて、
結局いじめはループし続ける未来を想像してしまいましたとさ…。
あのEDも現実の話じゃなくて、先生が頭の中で描いている夢の話に見え…
あ、捻くれてますね。そうですね…(苦笑)
小野塚の方はそのうち仲間になりそうな予感がプンプンします。
忙しすぎて手が回らないが故に愚痴をこぼしていただけで性悪じゃないのは分かったので、
早く仲間入りして、第一声は否定の言葉から始まる薬剤師達のギスギスした雰囲気を
和らげてくれると良いんですけども。