ゆりあ先生の赤い糸 1話 感想|まだ助走段階って所かな。
以前、公式サイトのイントロダクションをチェックした際、
同性愛者がいるだけでなく、同時期に別の彼女とも子供を作っていたというトンデモ設定と、
そんな事実を知らされながらも、みんなで旦那の介護の世話をしようと考える
主人公の奇天烈な人柄に興味を持ち、
どんな物語になるのかと内心楽しみにしていた本作。
でも、いざ蓋を開けてみると、介護が絡んでいるからなのか
シリアス寄りの内容になっていて、ちょっと意表を突かれましたね。
個人的には、面白くなる可能性も秘めてはいるけど、まだよく分からない…
そんな感じで見終えた初回でした。
というのも、"介護あるある"や主人公の置かれている状況、家族関係と
ゆりあ(菅野美穂)にまつわる初期設定を丁寧に描き過ぎていて、
テンポがもたついている印象を受けてしまったんですね。
てっきり、吾良(田中哲司)のお見舞いに赤の他人が次々来て
「えっ何で!?」と混乱する様を序盤でスピーディに描くと思っていたので…(汗)
彼女らしいみちる(松岡茉優)も本格的な出番はありませんでしたし、
助走段階という表現が最も適した仕上がりだった気がします。
でも、面白くなる可能性も…と書いた通り、
ゆりあがなぜ、衝撃の事実を意外と冷静に受け入れるほど強い女性になったのか?
どんな幼少期を過ごしてきたのか?など、
彼女の背景をもっと知りたい気持ちにもさせられたんですよね。
その考えに至るんだ!?と思える所が多々あり、
それが、次も見てみたくなる要因に繋がっていると言いますか。
原作は「手塚治虫文化賞」大賞を受賞しているとの事ですし、
脚本家の橋部敦子さんは、ちょっと変わった主人公の成長物語を描くのに
定評のある方ですから、
今後、ゆりあの赤裸々な部分が描かれて行ったら、
一種の"人間ドラマ"として楽しめるのかもしれません。
相関図を見てみると、ドロドロしてそうではあるんですが…
まぁ少なからず、そう簡単に「不倫モノ」では括られない
作品にはなるんじゃないかと踏んでおります。
とにかく、初回だけでは少し決め手に欠けるので、次回以降に期待します。
にしても…今期は「強く生きる(生きようとする)女性とダメダメな男性」の
構図のドラマが多いですねぇ。これも時代なんでしょうか。
特に、妻である主人公がダメ男を支えるという点では、水曜の「コタツがない家」と重なります。
でも、回を重ねていけば、それぞれ雰囲気がガラッと変わって行きそうですね。