リエゾン–こどものこころ診療所– 1話 感想|多くの人に知ってもらいたい作品だわ…

 

 

いやはや…「真摯」という言葉が似合い過ぎる出来でした。

発達障がいという題材を通して、子供と親、それぞれが抱えている苦悩や葛藤を

等身大に、かつ平等に描く内容になっていて、

初回を見ただけでも、これは良作になるのでは?という可能性を感じさせてくれました。

 

構成自体は、主要人物の性格や、元のいた環境から新天地に移る過程などの

初期設定が描かれる上に、初回で早速、患者の複数案件も盛り込む…といったもの。

しかも、基本的に拡大はしない「金曜ナイトドラマ」枠の通常放送内であれば

情報過多に見えてしまいがちなのですが、本作にはそんな印象を一切覚えません。

個人的には視聴し終えてから、

これが脚本力なのか…と、まずそこにビックリしてしまいました。

 

「叱らない方が良いと頭では分かっているのに、つい子供を叱ってしまう自分」

「周りに迷惑をかけてしまっている自分」

子供専門の心療内科が舞台の作品なので、

前半はこういった、子を持つ親の現状が描かれる訳ですが。

院内の子供との関わり合いがきっかけで、発達障がいだと自覚するまでの

志保(松本穂香)の変化を同時進行で描く事で、

最終的に、“生きづらさ"を抱えながら生きているのは

発達障がいのある子供だけでなく、日々面倒を見続ける親にも、

今もその障がいに付き合い続けている大人にも共通しているんだよ…というのを

視聴者が共感し、自然と理解出来るようにスムーズに見せていたと思います。

 

ラストの涼太(川原瑛都)のくだりも、

描き方次第では"ベタ""お涙頂戴"に映るかもしれませんが。

「金の卵」と言われているのがイマイチ腑に落ちていない涼太の気持ちや、

子供に強く当たり過ぎてしまった時、いつもこうして冷静さを

取り戻そうとしていたんだろうな…というのが察せられる日常的な言動。

(ため息を吐きながら床に散らばった物をしまい始めるシーンには、特に感情移入してしまいました…。)

そして、言葉は時に、自分を肯定してくれる武器にもなれば、

人を傷つけてしまう凶器にもなる可能性を孕んでいるという事と、

親子の衝突に至るまでの原因や動機を順序立てて描いていたからこそ

心に響くものになっていた気がします。

 

黒田俊介さんの力強く優しい歌声から始まるコブクロの主題歌も、

本作の世界観を象徴しているかのようで、また涙腺がやられてしまいました…。

同じく医療ヒューマンドラマである「Dr.コトー診療所」を描かれた

脚本家・吉田紀子さんの最新作ですから、安心して見られるだろうと確信はしていましたが、

期待以上の仕上がりでした。

 

本作が金曜深夜っていうのだけが勿体ないですねぇ。

冒頭でも書いたように「真摯」な作品なので、

きっとプライム帯での放送は難しかったのかもしれませんが…

(新たな風を取り入れたいという意向は重々理解しつつも)

某木曜刑事ドラマと交換した方が、

お互い枠のカラーに合っているんじゃないかとも思えてしまいました。

まぁそれはさておき…今後もしっかりと見続けたいです。

 

 

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