親愛なる僕へ殺意をこめて 2話 感想|漫画をそのまま映像化してる感が…
うーん…なんであそこまで回りくどくする必要があるんでしょう?
前回はグロテスクな描写が多々見受けられたので、それで誤魔化しが効いたものの、
今回は大人しい内容に落ち着いた分、情報の見せ方の難解さが目立っていたような気がします。
とにかく、「一方、その頃エイジは…」「一方、その頃サイは…」って感じで、
場面転換が多過ぎるんですよね。
場面が切り替わるごとに、当然主語も変わるから、情報を吸収するのに必死になり、
結果的に"考察"をさせる余裕をなくしてしまっています。
(あくまでも考察が苦手な私は…ですが。)
それに加えて、回想の挿入頻度も高いです。
挿入頻度が高いならまだしも、ガスバーナーのくだりや、
ナミ(川栄李奈)と葉子(浅川梨奈)の信頼関係を表すエピソードなど、
台詞で説明するか、回想を通して説明するかのどっちかで済みそうなものを
台詞と回想両方で説明してくるので、
話が進展していないのも相まって、分かりづらさを生んでいるんじゃないかと思います。
原作は未読なので、想像で書いてしまいますが…
これ、恐らく、漫画の展開をそのまま映像化している(しがちな)可能性がありますよね。
漫画だったら、もう一回あそこを確認したい!ってなったら、
何ページも飛ばして、違う場合はペラペラとめくって
チラッと見えた絵で特定して…と、手軽に前後を行き来しやすいのが特徴なんですが。
録画や無料配信での見返しだと、10秒ボタンや巻き戻しボタンを押して、
それで違ったらまた押して…を何度もやるので、面倒臭く感じてしまいます。
だからこそ、登場人物の動きをあちこちで描く方式を
もう少し控えめにして欲しいです。
そして…この手の作品を見ていて改めて思うのは、もしかしたら"考察"モノって
連続ドラマ向きではないのかもしれないなぁ…と。
それで2クールもやったドラマもあるのに何ですが(苦笑)
でも、昨今の作品を見ての印象だと、
「犯人は誰で、動機は何か?」というシンプルな内容を、
登場人物を増やしたり、回想を入れたり、別のトラブルを引き起こさせたりして
最後まで引っ張っているのがほとんどですから。
2時間SP、せめて二夜連続SPなら、何を山場にするかも整理しやすいし、
「スピーディな展開」「二転三転の連続」で惹きつけて
あっという間に見終える長所に変わるんだけどなぁ…と、毎回勿体なく感じるんですよね。
次回で「サイ編」が完結との事ですが、どうしましょうかねぇ。
もう一話見てから、感想を書き続けるか、視聴のみにするか決めようかと思います。