魔法のリノベ 7話 感想|爆発する母と素直になれない父
今回は脱線も少なめで、比較的見やすかったですね。
竜之介(吉野北人)が小梅(波瑠)の実家に押しかける展開なんかは、
最初は「えっそこまでする!?」なんて嫌な予感がしていたのですが…
さすがはプロといった所で、仕事は仕事、恋愛は恋愛できっちり分けて
対応してくれたのには安心しました。(キャラ変は激しかったですけどもw)
お客さんの要望や理想をすぐに形に起こして提案出来る設計士…
という職業なのが大きいのでしょう。
エピソード自体も「二世帯住宅」で、
いつかそうなってもおかしくないと思える身近な案件だからか、興味深く視聴。
小梅の家族の物語でもあり、普遍的な家族の物語でもありました。
男は仕事、女は家事をするもの。
俺の稼いだ金で家を買ったから、家は俺のもの…などと、(恐らく)団塊世代は考えがち。
前半は頑固で自分勝手なイメージが続いたからか、妻の衝撃発言がきっかけで、
本当は"独り"になりたくないだけだった、甘えたかっただけだった…という
素直な一面を覗かせる父・鳥雄(相島一之)が妙に可愛らしくて、印象的でした(笑)
まぁ、冷たいお茶くらい自分で入れろ!!と思うんですけどねw
でも…長い間、家や家族、妻のために働いてきた苦労は本人にしか分かり得ないから、
引退したら自分の好きなように生きたい…って気持ちも同情出来なくはないんですよねぇ。
ただ、少しは家の事も手伝わないと、足腰はますます衰えていくだろうし、
終いにはボケ始めてしまう訳で。
双方幸せに生きられるには、やっぱり「助け合い」の気持ちが欠かせません。
盛り込み方によっては蛇足になりかねない福山家の家庭事情も、今回は
母が亡くなって、次男も出て行ってしまって寂しいから、
後で後悔しないためにも、家族がいる時間を大切にして欲しい…という竜之介の願いが、
「リノベしてからの未来」を想像させる"お決まり"の展開と上手く絡められていて。
最終的に「こうあれたら良いな」と思える、心温まる内容になっていた気がします。
今回は静岡にいる小梅と竜之介の話でしたが、
予告を見る限りは、次回は2人がいない間の、別視点の話が描かれるという事でしょうかね。
何だかそっちの方がドタバタしそうですが…恋愛を強く押し出さなければ良いかなぁと。