純愛ディソナンス 7話 感想|5年経ってやっと叶った2人のキス

 

 

本作のTwitterアカウントでは、視聴者の質問にスタッフの方々が答える企画をやっていて、

私もたまに見たりするんですけど。

たった1シーンにかけるテイク数の多さとか、登場人物の細かい裏設定とか、

前髪のかかり方が良い感じに来るようにカットを微調整したりだとか、

どこの箇所もこだわって作られているのが1つ1つの呟きから伝わってきて、

その積み重ねで本作が出来上がっているのだと思わされるんですよねぇ。

以前の感想でも演出の緻密さについては度々言及していますが、

今回も目を見張るものがありました。

何と言っても…3つの対比の表現方法が素晴らしかったです。

 

まずは、正樹(中島裕翔)と冴(吉川愛)、慎太郎(高橋優斗)と冴の対比。

この2組なら何と言っても、キスシーンのイメージが先に来るかもしれないんですけど、

個人的に良い意味で落差を激しく感じさせたのは、ラストの見せ方。

“恋人と時間を共に過ごす幸せ"をロマンチックに魅せるには定番の場所になりつつある

誰もいない夕方の海で、画面の右上の方に柔らかな夕陽の光に包まれながら

冴と正樹がキスするシーンは、まるで"夢"のような時間で

うっとりさせられたかと思いきや…

次のカットでは、面倒臭くて避けがちな掃除であろうシンク洗いを

慎太郎がひたすらし続けるという"現実"を見せられる。

何かワンクッション置くのではなく、

ゴシゴシ懸命に洗っている慎太郎のカットから彼のターンに切り替わる所が、

冴には今後も振り向いてもらえそうにない、自分は初恋の相手には到底及ばないという

彼の無力さを感じさせて、妙に切ない気持ちにさせられました…。

 

次に、5年経ってからの正樹と、

退職を告げ、愛菜美(比嘉愛未)に離婚を切り出してからの正樹の対比。

高校時代の話では、どのシーンでも冴がほとんど制服を着ている事で

「生徒と教師の恋愛」の物語であるとさり気なく伝えていったように、

衣装にも本当に気を配られているな…と思います。

5年後になってからは、基本的に黒を主体とした服装だったのに、

上記の事に加え、嘘をつくのはやめようと決心してからは、

“あの時の新田先生"を象徴する、ストライプ状の爽やかな服に袖を通した正樹が現れる。

さっき「夢のような時間」と書いたのも、そこも関係しているのかもしれませんね。

衣装で今までの変化や状況を印象づけさせたお陰で、今回でまた"一区切り"と言いますか…

生まれ変わろうとしている正樹と冴による大恋愛で

最終回まで大きく盛り上げてくれそうだという期待が膨らみました。

 

そして、最も唸らされたのは、前回のラストと今回のラストの対比。

前回で正樹の姿がガラスに映るカットがあって、

左側に実際の正樹、右側にガラスに映った正樹

という構図になるように撮られていたんですよね。

で…その次には、正樹には見えていないはずの

冴と慎太郎が手を繋いで歩く幸せな様子が右側に重ねられ、

それを左側にいる正樹が悲しそうに見送っている…と想像させるシーンも描かれた。

前回のテーマは「人生は、何を選択するかで全てが変わる」だったから、

この2点からして、右側での世界は、どう考えてももう叶いそうにない

正樹視点から見た"もしもの世界"で、

左側の世界はストレートに、正樹の生きる"現実世界"と捉えても無理はないと思うんです。

(○側を何回言うんだよって話ですし、回りくどい説明になっているかもしれませんが…(汗))

けれども、今回のラストは、画面の左側で、冴と正樹が両想いになっているシーンで終わった。

これ…あえて左側に寄せて撮っているのが良くて、

前回では冴が遠くに行ってしまったと痛感した正樹が、

一転して以前の関係を取り戻せた所にドラマチックさを感じさせて

グッと来てしまったんですよねぇ。

 

バッドエンドからのハッピーになりそうなエンドで、

印象をガラッと変えて視聴者を翻弄させる作りは、

“連続ドラマ"ならではの醍醐味があって良いですね。

でも、7話の時点で両想いだと、この先暗雲が立ち込めそう…。

 

静(富田靖子)に関しては、恐らく死期が近づいているんでしょうし、

あの男の人もきっと医者でしょう。

登場人物それぞれの背景が複雑に絡み出してきて、解像度が上がってきて、

最終的にはどんな形になるのか…まだまだ楽しみです。

 

 

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