競争の番人 2話 感想|なんで初っ端から前中後編にしたかなぁ…

 

 

私の"ドラマ"に対するイメージとしては…

まず初回って、物事の始まりから解決までを描いて

「本作はこんな物語になっていますよ」というコンセプトを提示する

“自己紹回"だと思っているんですよね。

3話くらいまで様子見するよりも、初回を見て視聴継続するかリタイアするか

判断する視聴者の方が圧倒的に多いだろうし、

最初は1話完結型でどんな話か分かった方が、作品の楽しみ方も掴めて、

次も見てみたい!と興味が湧く視聴者が少しでも増えるかもしれない。

1時間内できっちり完結させる事で、こんなメリットが生まれる…とも考えています。

 

なのに、本作は2話分に留まらず、3話分も引っ張る。

正直…まだ回収されていないミステリー要素も盛り込まれて、

ただでさえボリューミーな内容になっているのを、初っ端から前中後編に分けて放送した事が

大きな間違いだったんじゃないか?という気がしてなりません。

これが2話以降だったらまだ分かりますよ?

でも、本作のゴールとなっている"痛快劇"を2週間も引っ張られると、

本作が最終的にどんな終わり方をするのかも知らないから、

余計に、まだ続くんかい…とガッカリしてしまう訳なんですよ(汗)

何と言うか、出口の見えない迷路の中をずっと閉じ込められている感覚に近いんでしょうかね。

モヤモヤしております。

 

そして、分割する事が「大きな間違い」だとした理由はもう1つ。

回想や台詞での確認などによる補足もない内容で、

果たしてどこまで覚えていて

状況を把握しながらついて来れている視聴者がいるかって話なんですよねぇ…。

これは後で知りましたが、本編放送前の、ミニ番組を放送しているような時間帯で

前回のあらすじをさらっとやるのも、ちょっと不親切。

続き物にするんだったら、前回の内容にも触れて欲しかったし、

尺の都合で入れられないんだったら、最初から一気に描き切るべきだったと思います。

とにかく、難解な内容を1週間も覚えていられない私としては、

“連続ドラマ"に見せるよう話を繋げたのではなく、

ワンパッケージになっているものをただ"分断しただけ"。そう感じました。

 

そして、見過ごしか、忘れているんだったらすみませんが、

「実はこんな揺るがぬ証拠がありました!」を後出しじゃんけんするのもどうなのかなぁと。

先回りが得意な小勝負(坂口健太郎)が、何かを見つけたらしい描写があった上で

提示するんだったら良いんですけど、それを隠すように話が進んでいきましたからね。

最近主流になりつつある謎解きミステリーに寄せた結果なのかな?という気もしています。

 

あと、他にも気になる所としては…

W主人公でなきゃ成り立たない、"コンビモノ"らしい作りになりきれていない事。

まぁ…前回の最後に書いた感想にも通ずる事ですが、

頭の切れた主人公が大活躍するお仕事ドラマと、新人が新天地で奮闘する成長物語…という

2つのドラマを無理やりくっつけた感じ。だから、テンポが悪いんでしょう。

で、もう1つは白熊(杏)について。

警察でキャリアを重ねてきた人とは言え、公正取引委員会の世界ではまだ新人ですよね?

どんな仕事をするのかも具体的に分かっていないだろうに、

慣れたように立ち入り調査している所なんかは違和感を覚えるんですよねぇ。

 

視聴者に伝わりやすいドラマになっていない上に、コンビモノとしても整理されていない…

脚本家が複数体制である事を踏まえると、これは今後も期待薄かな?という気がします。

という訳で、まだ完結していない状態で言うのも締まりが悪いと思いますが、

月曜日は特に2本とも感想は書けないので、本作の感想はここまでにさせていただきます。

 

 

 

 

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