リコカツ 10話(最終回) 感想|結婚後の2人の様子もぜひSPで!

 

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紆余曲折あったけれども、2人は無事に結ばれるエンドになったかぁ。

で、個人的に想像していた「好きだけど、夫婦として寄りは戻さない」部分は

緒原家と水口家の両親が担う事に。

とは言っても、夫婦の形は夫婦の数だけある…というモノローグがあったように、

ここの関係性もニュアンスがちょっと違う。

前者の方はなんとなく「まめ夫」の4人のような

一言では簡単に表しきれない関係になって行って、

“お友達から"始める後者の方は

もしかしたら米粒くらいの可能性はありそうな予感がさせられました。

 

結局「リコカツ=離婚活動」をしていたのはその2組だった訳ですが、

パリ研修の3年間、婚姻届を出して正式に結婚するのを待ち続けた

咲と紘一の様子を見てみる限りは、

「リコカツ=遠距Re婚活動」の意味合いも含まれていたのかもなぁ…と。

価値観も職業も交わる事がないほど違う場所にいる2人が再婚を決意し、

再婚するにあたって、相手に相応しい人になるために自分を磨いていく過程も描く。

平成までのラブストーリーなら、プロポーズして両想いだと知ったらハッピーエンド!で

通用したと思うけれど、令和になって共働きも増えてきた今、そうは行かない。

元々離婚に踏み切った理由は、今の仕事に誇りを持っている所にあったので、

どちらかが妥協するのでもなく

お互いに話し合って双方納得の行く結論に収まったのは良かったです。

そして、時間経過もちらっとだけ描いて「◯年後」で場面転換出来たと思うけれど、

カウントダウンに合わせて2人の3年間もちゃんと見せてくれたのも嬉しかった!

 

水無月山田幸男先生(白洲迅)の方は、

咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)への応援の仕方が回りくどくて(笑)

所持する事で2人の思い出である家を守ろうとしてくれたのはありがたいけど、

本人達からしたらやっぱり面倒くさい。

でも、そんな彼も最終的には家を手放す事となったし、

一ノ瀬(田辺桃子)も筑前煮を差し入れとして同僚に振る舞うようになったし…

今まで2人を掻き回してきた脇役は皆それぞれ落ち着くべき所に落ち着いて。

いろんな形の"けじめ"が描かれ、それも通常時間内で上手くまとめられていた

最終回になっていたと思います。

 

一体どういう展開になるのか、期待半分不安半分で見始めた本作でしたが、

これはドラマ史において中々意欲的な作品だったんじゃないでしょうか。

ただの群像劇ではなく、両親の様子を通して

離婚を「人生でいつか訪れるかもしれない選択」という身近なものとして描写する。

極論を言ってしまえば、咲と紘一は、"もう1人の"私たち…でもあったのかな。

見ていくうちに「私だったらこうする!」って考えが出てくるんだけど、

2人が自分の考えと違う方向に行き始めると

もどかしい気持ちになってしまう=感情移入させられてしまう点においてもよく出来ていました。

オリジナルっていうのがまた凄いし、

個人的には今まではっきり面白いとは言い難かった、ちょっと惜しい作品が多かった感じのした

脚本家・泉澤陽子さんに対する印象も変わった気がします。

 

そして、この作品で、

時にはすっぴんに近いメイクで自然体な咲を演じてみせた北川景子さんも、

演技の幅広さを感じさせた永山瑛太さんも、もっと好きな役者さんになりましたね。

咲のふとんにもぐる紘一なんかは…わんこみたいで本当に可愛らしかったなぁ。

もうこの不器用で一途で可愛い2人に会えないと思うと寂しい。

SPで良いので、新婚生活とか、子育てとか…その後の様子も見たいです!

 

 

 

 

 

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