リコカツ 8話 感想|咲も紘一もばか!ばかばか!

 

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視聴者を焦ったい気持ちにさせるすれ違いの展開は恋愛モノでは王道でも、

なるほど…そんな構成になるんだなぁ。

 

前回で正式に離婚を発表したので、

咲(北川景子)と紘一(永山瑛太)が会う機会は当然減る。

減った代わりに、両親(女性同士&男性同士)とのやり取りや、

水無月白洲迅)・一ノ瀬(田辺桃子)・貴也(高橋光臣)との四角(五角?)関係が

盛り込まれていくんだけれども、

あくまでも2人の物語にちゃんと見せている所が凄い。

今回は終始、咲がメインの場面と、紘一がメインの場面を対比させて出来る

4+1つのシンクロポイントが、物語を面白くさせる鍵になっているように思いました。

この表記にした理由は後で書くとして…

 

序盤で展開されていったのは、咲と出会ってから仕事にやり甲斐を感じ始め、

「あんたのために書きたい」という目標が出来た旨を咲に話す水無月と。

2人の結婚を見て、今まで貫き通していた「結婚しない主義」を諦め

咲とやり直そうと決めた旨を紘一に話す貴也の描写。

“結婚している2人に刺激を受けた者"同士がそれぞれにありのままの想いを伝える事で、

咲と紘一に今後の人生を考え始めるきっかけを与える…のが1つ目のシンクロポイント。

 

2つ目と3つ目は、同じような意味を持つ台詞でシンクロさせる。

女子会のシーンで離婚の話題が出た時に、夫婦でいた頃は孤独な時間が多かったのが

今ではやっと息が出来たと話す中で、咲にかけた言葉が「前に進まなきゃ!」

紘一の方は、離婚してもなお元妻に対する未練や愚痴が止まらない2人の元夫を見た衝動で

つい「母さん達のように前を進むべきです!」と言ってしまう。

そして、咲は母親から「他の人との未来を考えてみても良い」

紘一は父親から「独りは寂しいぞ」というアドバイスをもらう。

 

4つ目は、自分を想ってくれていた相手の気持ちや、親達に背中を押されて、

相手を好きでいてくれる人が果たしてその相手に相応しいのか…という

“見定め"をするようになる2人の行動。

お互い、ちゃんと幸せにしてくれる相手がいると分かったら、

未練を断ち切って次のステージに進めるって思ったんでしょうねぇ。

咲は一ノ瀬の元に行き、紘一は貴也の元へ行って、本音を聞いてみる。

 

聞いてみて「この人ならぴったりだ」と確信した2人が、正式に別れを告げるために

咲の自宅で自分の気持ちを共有するんですが…

しばらく時間が経ってから、ようやくその気持ちが

嘘で塗り固められていたものだったと気づき、後悔の念を抱く。

あえて4+1と表記したのは…この最後の展開にあります。

 

これまで書いてきた4つのシンクロポイントは、第三者の意見に影響を受けながら、

将来についてどう考えるかを"模索"し続けてきた過程のように見せて、

実は自分の気持ちに蓋をして"意見に流されていた"だけだった

「他人によって作られたもの」であるとバッサリ割り切り。

最後に出た2人の本心こそが

“運命"を感じさせる点で最もシンクロしていたのだと分からせるオチに、

さっきの言葉を撤回してこい!早く想いを伝えてこい〜!!と

一気にもどかしい感情が込み上げて来てしまいました…。

 

タイミングが最適過ぎる回を見せられていた分、

今回はいつもより主題歌の効果が弱いかな?とも思っていたけれど、

瑛太さんの演技を魅せるためだったんですね。

「お前嘘ついたな!?」と言った時の表情…

前作のドラマの台詞を借りるなら本当に殺気立っていて、

こめかみ部分に血管が浮かび上がっているのを見ると別人のように恐ろしくて、

ああ、それだけ今の自分を情けなく思っているんだ…というのが

大サビと共に伝わってきて、こちらのシーンには泣かされました。

 

離婚したいか離婚したくないかで葛藤する展開続きと言われればそうなんですが、

登場人物に感情移入させる点では、本当によく出来ています。

2人の動向に振り回されっぱなしになりながら見守るのも、ドラマを楽しむ1つの手段ですよねぇ。

 

 

(感想の投稿、大変お待たせいたしました^^;

その割には文章が上手くまとまってなくて…すみませんm(_ _)m)