大豆田とわ子と三人の元夫 8話 感想|Season4にはならなそうな気がしてきた。

 

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「人生がなかった期間」か。凄い台詞だな。

17歳から31歳じゃあ…損失はかなり大きいですよね。

その期間中に訪れるであろう「青春」や

「大人とは?」「社会で生きていくとは?」を知る過程など、

そういうターニングポイントになるものがごっそり奪われてしまう事になる。

当時は苦しかったが今となっては良い経験になったとか、被介護者への感謝の気持ちとか、

“時間が経って丸くなったからこそ分かる"みたいに今までの人生を美化するんじゃなくて、

自分にとっては辛くて闇だったとはっきり言葉にしてしまう。

この台詞に救われたヤングケアラーの視聴者、いっぱいいるだろうなぁ…。

 

大史(オダギリジョー)は今の社長に拾われ、どうしたら良いか分からなかった自分に

人生観や仕事を手取り足取り教えてくれた事を嬉しそうに話すんだけれども、

それは逆に、自分を犠牲にして誰かに依存する生き方しか出来ない、

与えられた課題を全うするマニュアル主義な習性が染み付いてしまっているのを

物語っているようで切なくなります…。

 

前回であんな衝撃的な場面を見せられたのにもかかわらず、

なんでとわ子(松たか子)は彼に惹かれてしまうんだろうって気になっていましたが、

彼を“自分と同じ側の人間"だと思う部分があったんですよね。

大史はカレーに囚われていて、とわ子はかごめに未練が残っている。

かごめの存在で思いついたけど、大史は社長の言う通りにやってくれるものの、

基本的に命令がないと動けないという"カゴの中の鳥"状態な一方で、

かごめはどんなに反対されようが自分らしい生き方を決めて実行してみせた

“カゴから解放された鳥"状態だったという意味では、真逆の関係性なんですね。

 

まだそんなに彼の事を深く知らないし、信用しづらい相手なのに、

彼を解き放ってあげたい気持ちが勝って

その場の勢いでカレーを食べさせに家に連れてきちゃう流れは、なんか妙にリアルで。

人間、全ての事柄に結論を出してから前に進めるほど完璧な生き物じゃないし。

行動してもしなくても時間は過ぎていく訳で、

ある種のモヤモヤを抱えながら毎日を過ごしていかなければならない…と感じさせる

生々しさがあのシーンにはありました。

 

ただ、今回の件が恋愛、結婚に直結するか?って言われたら、

違うんじゃないかなぁ…と。

なんというか、一緒に愛を育むというよりかは、

とわ子が一方的に気づいて、一方的に愛を教えてあげる…

つまり"育てる"みたいな関係性に近い気がしています。

今は、三人の元夫とは違うタイプの人間だから惹かれているのかもしれないけれど、

「リモコンのボタンを押すことだけに疲れる」といった台詞があったように、

彼がSeason4になったら、とわ子に負担がかかりそう…。

 

そう言えば、八作(松田龍平)は大史があの場にいる事に気づいてましたよね。多分。

本当は何を言いに来たんだろうか。

次回予告ではプロボウラーと結婚するらしいし…彼の心境の変化も気になりますよ。