ドラゴン桜(2021) 5話 感想|藤井の将来が普通に心配。
同局で放送されている金10ドラマには、嫌いになるほどイラっと来る人物がいますが…
本作の藤井(鈴鹿央人)も中々ですね。
っていうか、彼を"悪人"に仕立て上げ過ぎて、
そのうち東大専科に入る展開が来るのかどうか?よりも
社会でやっていけるのか?の方が気になってきました(苦笑)
誰かの弱点を利用出来るほど頭は良いから、東大に受かる可能性は十分高いでしょうし、
高学歴なのもあって、就活の時は誠実な人である事を装っておけば、
大企業にも内定もらって就職出来るんでしょうが…
あの人を見下す性格である限り、自分より優れていた人だったと分かっては
感情が爆発→退職の繰り返しで、仕事が長続きしなそうだと思えてしまいます。
まぁ、悪役がいれば物語が引き立つのも頷けますし、決して全否定する訳ではありませんが、
本作の場合は、痛快劇のオチを用意するためなのか
メインの登場人物を取り巻く人々を露骨に悪く見せる描写&頻度の多さが引っかかりますね。
何というか…勉強に励んで一歩ずつ成長していく東大専科のみんなの様子を描く作品なのに、
わざわざ「勧善懲悪」な池井戸班テイストを盛り込む必要があるのかな?と。
悪役が数分に1回出てくるたびに、本作の流れを遮っている気がしてなりません。
描くべき登場人物が多過ぎて、米山(佐野勇斗)の件が空気と化しているくらいだから、
やっぱり復讐要素はいらないっていうのが本音ですし。
田村(山田キヌヲ)も「2年間担任として尽くしてきた」想いを描けば良いものを、
モンペみたいに一々怒鳴ったり、崩れ落ちたりとオーバーな言動をしているために、
健太(細田佳央太)を引きとめようとする気持ちに共感する前に
見ていて疲れてしまいます。
そして、ラストの方はDV親と…なんか、次回も面倒臭そうで、
既にゲンナリしている状態です(笑)
「インパクトの高い人物」じゃなくて「物語」を楽しみたいのに。
日曜劇場だと、それではダメなんですか?
(ただし、坊主のヤンキー2人には、変わらずちょいちょい出て欲しい。癒し!w)
福澤演出特有の顔面ドアップによるギトギト感はなかったのは良かったですが、
その代わりに、典型的な悪役が増えたって感じですかね。
今回はあくまでも「仲間を迎え入れる」回だったのもあり、
全体的に物足りなかったです…。