恋はDeepに 1話 感想|視聴ターゲットを絞り過ぎでは?
嫌な予感、見事に的中ですね…。
まぁね、予告の時点で、壁ドンしたり顔を接近させたりする綾野剛さんのキャラは
なんか違うなと思っていたし、
相性が合わない凸凹コンビで設定して、美男美女の役者2人をメインに据えて作るやり方は、
個人的には苦手な近年の火10枠のドラマのヒットにあやかっている印象があったので、
元々期待していなかったんです。
でも、固定観念はいかんと思って一応初回は視聴してみましたよ。
…結果、これ、ひょっとして火10よりもペラくないか?という感じで見終えてしまいました。
私の邪推に過ぎませんが、あの内容になってしまった原因としては、
脚本よりも企画側に問題があった気がしてならないです。
徳尾浩司さんの名前を聞けば、大体の人が思い浮かべるのは「おっさんずラブを描いた人」。
だからこの方にラブコメを頼めば、ある程度は話題になる。
でも更に「見たい!」というインパクトを残すにはどうしたら良いか…
そうだ!石原さとみさんと綾野剛さんという容姿端麗なお2人をキャスティングすれば
顔見たさに視聴者が見てくれるだろう!…なんて。
本作の企画がいつから練られているか分からないで勝手に書いておりますが、
少なからず、何年も練り上げて企画されたものだとは思えません。
だって、キャラクター設定の心情描写があまりにも雑過ぎる。
どんなタイミングでやってるんだってツッコミたくなる壁ドンやキスシーン、
目が合ってドキドキしてしまうといった目先の"胸キュン"要素よりも、
2人が惹かれ合っていく"過程"をじっくり描いてこそ、ラブコメと呼べるんじゃないんですか?
特に、途中までベタに倫太郎(綾野剛)に対して「感じ悪い男」の印象を抱えている
海音(石原さとみ)がキスしたラストは…本当に意味が分からない。
そもそも、ツアーでも誰かに頼まれてでもなく、専用のマリンスーツで
自ら潜っているんだから、ある程度は経験者だと思うんですが。
あの深さなら、多分ボンベを捨てて上に泳いで行けただろうし。なんで溺れているんだか。
設定的には「リッチマン、プアウーマン」を彷彿とさせましたが、
あれは"あの時の"石原さとみさんだから光った役なのであって、
今ならバリバリキャリアウーマンの役の方がこれまでの出演経歴を考えても合うでしょう。
もう少し若めの女優にしても良かったし、
むしろ、役を逆にして、開発プロジェクトのリーダーとして仕切る石原さとみさんと
朗らかでぽやぽやしがちな綾野剛さんの方がまだ面白かったのかもしれません。
唯一良かったと言えば、橋本じゅんさんの愛嬌あるおじいちゃんっぷりが
可愛らしかった所くらいですが…
私がドラマを見続ける基準の1つとして「主人公を好きになれるか」があるので、
「〇〇を見るため」というスタンスで見続けるのはちょっとモチベーションが上がらず…(汗)
「あといられるのも3ヶ月」といった台詞があったように、海音の正体は人魚姫で、
今後は御曹司3兄弟が彼女を取り合う展開にもなると予想出来ますが、
私は本作にお呼びでなかった!って事で。初回でリタイアします。