岸辺露伴は動かない 1話 感想|これは連ドラで見たいでしょ。
どんなものか知るために、以前放送されていた10分間の番組案内を見た時点で
連続ドラマで見たいやつだな〜…これは絶対面白いだろうな〜…と思わされましたが、
その印象は本放送でも変わらなかったです。
まず、アバンの作りがもう上手いですもん。
初回は初期設定を盛り込むために台詞が多くなってしまいがちなものを、
泥棒が入って来たらどんな対応をするのか…という"やり取り"だけで
主人公の性格や職業を紹介出来ているのが凄い。
句読点を変に区切る話し方とか(例えば、〜なはずだだが とか)
「〜ねえ!」「〜だあ」の語尾の強さとか、
初っ端から主人公のクセの強さも発揮していて、掴みとしては抜群でした。
ギザギザのヘッドバンドを付けている事に関しての言及は特になかったけれど、
彼だから付けてもおかしくないよね…と思えるくらいの説得力の高さ(笑)
話し方にクセはあるけど、目つきは妙にキリッと真っ直ぐしているアンバランスさが
何だかやみつきになっちゃいますねぇ。
原作は読んでいないものの、原作者が「ジョジョ〜」の方だという事、
その作品の存在と独特な絵柄は把握済み。
内容は知らない。…でも、「原作の世界観を再現」ではなく、
あくまでも「原作の世界観をドラマ用に咀嚼して再構築」したんだろうなぁ
というのは何となく分かります。
中盤で、露伴(高橋一生)と泉(飯豊まりえ)の2人が山奥へ行くシーンで
1カットだけ差し込まれた、露が滴る植物とクモの映像。
あそこだけやけに生々しくて、やけに鮮明に物体を映していて…何故か強く記憶に残りました。
お洒落で大人っぽい物語の中にささやかな"違和感"を残す…
劇伴の方も同じで、ピアノが奏でる優雅で品のあるメロディの中に、
バイオリンの不協和音が混ざってくる。
原作をある程度踏襲しつつも、ドラマとしてはこういう"ちょっと不気味"な世界観で
物語を展開していくのだというのが掴めた初回でした。
ヘブンズドアー!で人の顔が本になるくだりも良いですね。
めくれた皮が、本当にページをめくっているような動きをしていて凝っているなぁ…と。
少年の頃読んでいた漫画で伏線回収したのも、話の骨格がしっかり出来上がっているから
さり気ない"小ネタ"として成り立つ訳で。
面白かったです。
まだあと2話見られる嬉しさはあるんですけどね…
もう一度書きますけど、これはやっぱり連続ドラマで見たい(泣)