極主夫道 3話 感想|「極道」というモチーフが最も活かされてたかも。
毎回「〇〇が面白かった」の箇条書き感想になりそうだから、
気軽に笑いながら楽しむだけで良いかな?と思っていたけれど、
今回の話は書きたい気持ちにさせられちゃいましたなぁ。
より「ホームドラマ」らしい形に捻りを効かせていた印象。
本作のモチーフである「極道」は現実世界では人に恐れられている存在なので、
世間で話題にされる事も、あまり表沙汰に取り上げられる事もない。
言い換えれば「裏社会でのみ活躍する職業」ともとれる。
それらの要素が今回で言う、自分もアシストしたにもかかわらず
PTAの会長(鈴木浩介)に花を持たせる事に徹する所と、
桃太郎の発表会で面白おかしく見せているつもりで、
娘の向日葵(白鳥玉季)だけには唯一、龍(玉木宏)が自分の背中を押してくれる
ヒーローに映った所にかかっており。
「極道」という職業を扱う事に意味があると最も感じる内容に仕上がっていた点で、
まさかここまで完成度が高い話が見られるとは…と驚かされもしました。
桃太郎の発表会を山場にし、そこに強盗犯を絡めさせた事で、
本作のコンセプトである「愛する家族のためにこの町の平和を守り抜く」にも
無理なく帰結出来ていたと思いますし。
また、母の美久(川口春奈)も気づけなかった"向日葵の悩み""友達との些細な変化"に
いち早く気づいて、我が子のために積極的に行動に移すという
龍の"元極道"だけではない、"父親"としてのプライドも
新たに知れる描写になっていたのも良かったです。
インスタグラムで多くの人から「いいね」をもらうのも「いい」けど、
実際に誰かの役に立つ行動をした事が真の「いいね」じゃない?といったメッセージ性も。
バーゲンで買ったワンピースで最後にしっかりオチをつける所も。
様々な伏線をカオスにシュールに回収!
自然な笑顔の向日葵も含めて、視聴後にほっこりさせられる
今までの中では一番好きなお話でした。