恋する母たち 1話 感想|やはり私向けではない感じ…
まぁね。ただでさえ全体的に年齢層高めの役者が揃った作品の主題歌に
松任谷由実さんの曲が起用された時点で、私をお呼びではないなって思ったんですよ。
で…初回を見てみたら、案の定、90年代のトレンディ全盛期のドラマと錯覚するような出来。
原作は2017年と最近のものだとは言え、劇伴も台詞も、今時メールでのやり取りも
どことなく古臭さを感じるのは「東京ラブストーリー」の原作者の最新作だと
思えば納得なんですけど…
これ、果たして、ターゲット層であろう奥様&主婦は胸キュン出来たのかと
ちょっと疑問です。
内容がごちゃつきがちな三者三様の登場人物の過去、生活環境、人間関係の
描写の仕方は、本作では意外と上手く整理整頓されていました。
しかし、「禁断の恋に落ちてしまう過程」があまりにも突飛過ぎます。
赤坂(磯村勇斗)と優子(吉田羊)の進展はこれからなので何とも言えませんが、
序盤でホテルに行くくだり、斉木(小泉孝太郎)が
「確かに僕らイケてますよね」と言った辺りから既に
「はい?」などと置いてけぼりにされる感覚を覚えましたし、
丸太郎(阿部サダヲ)に関しては、一目惚れしたというより、
自分の正体を隠してまり(仲里依紗)の素性を調べているようにしか見えないのが残念でした。
そもそも"不倫"がテーマなので、日頃の悩みを運動や愚痴ではなく
誰かと浮気する事でストレス解消させる時点で共感もクソもないんですけど、
それにしたって、もう少しその人の置かれた状況に共感出来るように
丁寧に描いて欲しかったです。
同じ不倫ドラマでも…
など
毎回ツッコまずにはいられないほどの強烈なインパクトを残し、
「あなたには帰る家がある」では女性の生き様の描写、主要メンバー4人の
怪演ガチンコバトルで楽しませていただきましたが、
本作においては、非現実な要素をあたかも"正統派"として描いている所が
キツく感じるんだと思います。
ママ友同士での初めての話題が不倫からなのも不自然。
留年危機の学生に関する面談にしても…プライバシーはガン無視で
3人一気に集めさせるのもあり得ない(笑)
せめて、心の中でツッコんでくれる登場人物が一人でもいたら、
初回を見た印象も変わったのかもしれません。
男性陣のキャスティングも、特定のターゲット層に向けたドラマにしては弱過ぎる気がして。
この手の作品は「俳優でいかにトキめかせられるか」がポイントだと考えているので、
ダンディな俳優(例えば…大谷亮平さんや谷原章介さん?)を起用するとか、
「年下男子×キャリアウーマン母」だったら、弟として可愛がりたくなるような
ザ・子犬系の俳優にするとか、
王道なら王道なりに、女性が見ていて目の保養になる役者を揃えた方が
本作らしいと思いました。
脚本家が「恋愛ドラマの名手」と呼ばれている大石静さんだから、
物語がオリジナルであれば、今は古臭く感じても
今後何かしらの"時代性"が見えて来る事に期待できそうですが…
今回の場合は原作がベースになっているので、その可能性は極めて低いでしょうね。
したがって、私には合わなかった…という事でこちらもリタイアいたします。
あ…金曜日のドラマの感想執筆、全滅だわ…(笑)
個人的には、金曜日は基本面白いドラマばかりで豊作なイメージがあるんですけどねぇ…
今期はとことん私のツボにハマらない作品が多いみたいです。
(ちなみに、数字が付く某作品も、昨日で止めちゃいました。)