35歳の少女 2話 感想|精神年齢は10歳というより5歳の少女?
端的に言っちゃうと、私は本作を好意的に見ています。
理由は、望美(柴咲コウ)のキャラクターが「過保護のカホコ」のカホコと重なるから。
その作品も恋愛や 家族の価値観の違いを盛り込んでいれど
主人公の成長を見守りたくて見ていたような節があったので、
そこは本作でも共通して描かれているのではないかと思っています。
(結人(坂口健太郎)が麦野くんと重なる所も似ているし。)
ただ、この事を前提に置いたとしても、ちょっと無理があるよなぁ〜という違和感を
数多く感じてしまったのは事実です。
まず、これは前回でも思った事ですが、
望美をもっと年相応のキャラに近づけて欲しいという事。
今の状態だとあまりにも無邪気過ぎて、10歳(小4)ではなく4,5歳(幼稚園児)に見えてしまいます。
10歳となると、お子様ランチを頼むような年齢でも、
バルーンの遊具で遊びたくなるような年齢でもなくなるはず。
お子ちゃまな小4なのだと都合良く捉えたとしても、
「いらしてください」というませた敬語は使える"矛盾"が
視聴者をさらに共感しづらくさせている気がします…。
というか、まだ心が不安定になりやすい状態の小さい子を
親が心療内科に連れて行く発想にならないのも変ですし、
当時の事故の記憶が鮮明に残っている望美が現場に行って精神疾患を起こさないのも、
大人用の自転車に普通に乗れてしまうのも変。
回を増すごとに成長して違和感はなくなるかもしれませんが、
それにしても「10歳にしては…」と感じてしまいますね。
次に、物語の展開において蛇足な描写が多いという事。
今回の結末で、子供の成長と共に周りも成長して行く
25年遅れた子育て奮闘記の話になるのは理解出来ました。
そう考えると、父の現在、妹の現在、結人の現在と
様々な人物の状況をあれこれ描くスタイルをとるのも分かるのです。
望美が関わる事で"何か"が起きるためのネタ振りにもなっているのでしょう。
しかし、どうしても"蛇足"だと感じてしまうのは
「主人公がいない」場面まで万遍なく描き過ぎているから。
“望美の成長"を前面に出して物語を進めている段階なら、
周りの人々の問題は「何か抱えてそうだな〜」などとサラッと提示する程度で良いのであって、
わざわざ"望美の成長"と同じくらいの分量を見せる必要はないと思いました。
まぁ、色々書いたものの、一番違和感を覚えるのは
エキストラの演技指導なんですけどね。
あんなに全ての人がチラチラ何度も見るかね?
そこが不自然でしかないです(苦笑)