行列の女神〜らーめん才遊記〜 8話(最終回) 感想|ラーメンラブに終わりはない!
あー面白かった!
この枠で久しぶりに最後まで"ワクワク"させられた最終回だったわ。
最終回にして橋爪(高畑淳子)との確執、安本(岡本健一)との過去、
もう一つのワクワクの理由と、描くべきエピソードを一気に詰め込んできたから
無事にまとめられるのかと少し心配だったけれども、そんな考えは野暮でしたね。
ピンチが重なっても、以前自分たちが担当したお客様が
救世主として再び現れて解決…とかではなく、
徹頭徹尾「チームで原因を考える」「チームで動く」姿勢が
ブレずに描かれていた作りに満足しました。
芹沢(鈴木京香)の教えによって変われたゆとり(黒島結菜)達が、
今度は彼女を救う番だと一致団結し、濃口醤油らあめんの対策を練るシーン、
身を犠牲にして退職届を出すシーンは、今までの話の集大成らしいと言えばらしい内容。
しかし、感謝の言葉を送る訳でもなく、嬉し涙を流す訳でもなく、
芹沢が放ったのはこの言葉。
「私に橋爪先生をワクワクさせるラーメンを作れないとでも思ってるの?」
彼女から発せられる言葉にはいつも自信に満ち溢れていて、情に脆い性格じゃなくて、
思った事はバッサリ言い切る凛々しさが本当に好きでした。
私が初期の頃から考えている「ドラマBiz」枠の良さは
「暑苦しさを取り除いた見やすい版日曜劇場」だと思っていて、
まだ強力コンテンツの某続編が始まってはいないものの、
本作はそれよりも更に見応えのある出来だった気がします。
誰もが食べた事のある身近な「ラーメン」を
ビジネスと掛け合わせる目の付け所も面白かったですし、
仕事とは?商売とは?を業界用語&図解を多用して堅苦しくせず、
あくまでも個性的なキャラクターの成長物語をベースに落とし込む事で
老若男女学んで楽しめるエンターテインメント作品に
仕上がっていたのも良かったです。
以前にも書きましたが、「こんなビジネスドラマが見たかったのよ!」という期待感は
最後まで裏切られませんでした。
序盤の段階では、実は、OP曲がラブサイケデリコ?なんて思っていましたが、
今となっては、バックのユーモラスな場面と共に大人な雰囲気も醸し出させるOPに対して、
結末にスカッとさせられて「あぁ、今回も良いもん見た〜!」という爽やかな余韻に
浸れたまま終われるTHE イナズマ戦隊のロック調のEDのメリハリが
じわじわとクセになりました。
声を大にしてラーメンラブを叫ぶシーンで、物語は幕を閉じる。
これで終わりとは言わずに、またいつか真摯に目の前の仕事に打ち込む
大人達の続きが見たいなぁ。
この枠で続編が見たいと思えたのは ぶりだわ〜!
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