美食探偵 明智五郎 特別編 第1夜 感想|これは今後も期待できそう
特別編と言えども、ちゃんと作られていて驚いたわ…。
良くも悪くもhuluでオリジナルストーリーを多く生み出している経験値が
活かされていたかのようでした。
2話ゲストの茜(志田未来)が犯行に及んだきっかけを描く話。
そして、2つのエピソードに共通していたのが「おじいちゃんと孫」。
これを軸として物語を繰り広げる構成になっていたのが良かったと思います。
前半ではおじいちゃんの教えによって初めて美味しいものが
何であるかを知る明智と、商店街で食べたコロッケを嬉しそうに食べる
心温まるエピソードだった一方で、
後半ではお互いの想いがすれ違った状態が故に、思わぬ形で孫の背中を押す事になってしまった
視聴者側も当事者側もやるせない気持ちばかりが残るエピソード…という、
明と暗の対比でメリハリを効かせていて、中々見ごたえがありました。
母の一概に"恨み"とも言えないような、複雑で異常な情念や嫉妬深さも込みでの
「お母さんのりんごジャム」のレシピを教わってきて
今の茜の姿があるのだ…と思わせる、奥行きのある未公開シーンにも満足。
ダイジェストで要点を軽くおさらいした上で、特定の登場人物も深掘りしていくという
総集編と未公開放送のいいとこ取りをしたような特別編でした。
まぁ、面白く見られた一番の理由は「本編自体が面白いから」って所が大きいんでしょうけどね。
2話の時点ではまだ苺(小芝風花)は真実の愛を知らない状態だからか、
誰よりも真っ直ぐで、他人の抱える心の傷にも踏み込んで行けていたという
新たな発見もあり、見る意味はあったと思っています。
この作りだと残り2話分も期待出来そうですね。
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