レンタルなんもしない人 1話 感想|なんもしないけど何かは残る
良いですね。
レンタルを依頼する側の背景、動機は勿論ですが、
「レンタルなんもしない人」という異色な職業をやる森山(増田貴久)の事も
知りたくなってしまう不思議な魅力があります。
「僕は縁の下の力を持たないタイプです」「石の上には座りません。硬そうですし。」
無表情の顔で唯一動いている口から発せられる言葉1つ1つが面白くて、
次はどんな反応をしてくれるんだろう?この質問に対して何て返してくれるんだろう?と
どんどん惹きつけられてしまいます。
視聴前はこの前まで を見ていただけあって、
原作はあるものの二の舞にならないだろうか…という不安を抱えていましたが、
初回を見る限りは、レンタルなんもしない人との関わりを通して
ゲストのエピソードに焦点を当てていく作りになっていくみたいです。
となると、1話完結部分のエピソードの引き出しの豊富さが重要視されてくる訳で、
本作を今後はっきりと「面白い」と言えるかは、
話の質を高められるかどうかにかかっているのかもしれません。
こうは書きましたが、初回は大宮(志田未来)から語られる過去と後悔の気持ちに
共感出来る所が多々あり、泣けてしまうほどでした。
次回は、ちょっとした弱さと繊細さを抱えた役を演じさせたら
ピカイチ(だと個人的には思っている)な岡山天音さんがゲストという事で
こちらも楽しみです。
“ゆとり"のある伸びやかな劇伴にのせて描かれるメインのエピソードに、
森山とは正反対のガツガツ系営業マン・神林(葉山奨之)と
何やら胡散臭そうな金田(古舘寛治)の動きがどう絡んでくるのか?も気になります。
後に放送される「きょうの猫村さん」とセットで視聴したら、
心がより浄化されそうですね。最適な組み合わせ。
画用紙×色鉛筆という、温もりを感じさせるOP映像も好みですし、
NEWSの主題歌も世界観にハマっていると思います。