美食探偵 明智五郎 1話 感想|ポンコツ探偵と不憫な1号
普通に、純粋に面白かったです。
…と同時に、個人的には苦手だった、某作品の大ヒットを受けて
視聴者を煽ろうとする気満々だった考察路線から外れて、
日テレの特徴である「ゆるさ」「若者受け(若者も楽しめる…という意味)」を活かした
作品になっていて安心しました。
脚本家が、小芝風花さんとのタッグで記憶に新しい「トクサツガガガ」や
個性的なキャラクターの引き立たせ方が上手かった「女子高生の無駄づかい」などの作品を
手がけていた田辺茂範さんなので、
ある程度面白く仕上がっているのだろうと僅かに期待していましたが、
キャスティングがまず成功していたんじゃないかと思います。
CMやドラマに引っ張りだこになるのも頷ける、3人の演技の器用さ。
物語は今後もゆるく描かれるのか、それともシリアスになるのかの
方向性が定まっていないようで、まだ掴めない状態ではありますが、
麗しそうに見えて実はポンコツな一面も覗かせる明智(中村倫也)と、
明るく元気っ子が故に振り回されがちな苺(小芝風花)と、
目を見開いて話しかける時の表情が印象的だった不気味なマリア(小池栄子)とで、
とりあえずは掛け合いや対峙シーンで楽しませてくれそうな気はしました。
今期はプライム帯のドラマが続々延期になる代わりに、事前に撮り溜め出来ていたのか
深夜ドラマや本作が先行放送する結果となりましたが、
世間が精神的にカツカツしている中、たまたまコメディ系統の作品が
残ったというのは嬉しい誤算だったんじゃないでしょうかね。
そんな訳で、久しぶりにこの枠の作品の視聴継続は出来るかもしれません。
明智と苺の馴れ初め描写がなく通常回のように始まった所は、恐らくhuluで配信される
エピソード0を見てね♪という狙いがあるのかもしれませんが、
本編内で起こった事件は、真相も含めて"本編で"きっちり終わらせてくれる事を
あとは願うばかりです(笑)