大豆田とわ子と三人の元夫 5話 感想|知りたくなかったサプライズ

 

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前回同様、途中で三人の元夫の動向が挟み込まれた構成でしたが、

今回は特にごちゃごちゃしているとは思わなかったですね。

多分…それぞれのエピソードが「サプライズ」に因んだテーマである事が

掴みやすかったからかな?という気がしています。

そう感じたきっかけは、CMが入るまでの約20分間の流れ。

序盤の段階でとわ子(松たか子)が自分のサプライズパーティの準備を

しているのを知ってしまったシーンに畳み掛けるように、

かごめ(市川実日子)に靴下をプレゼントして喜ばせられなかった切なさを味わう

八作(松田龍平)のシーンが早々に描かれたのが、

今回はいろんな形で「サプライズ」が伏線回収されていくのだと、

今後の展開を想像させられるワクワク感がありました。

 

しかし、とわ子の方は悪いサプライズばっかりでしたねぇ…。

Season1の好きだった相手に気づいてしまった直後に、

今やって欲しくなかったと願わずにはいられないバースデーケーキでのお祝い。

かと思いきや、仕事が白紙になりそうで、

おまけに門谷(谷中敦)に拉致(?)される始末。

まさか「消えた大豆田とわ子」のナレーションで締めるとは…。

 

今まではストーリーがあるようでないような作りで、

劇中で繰り広げられる元夫同士のやり取りや小洒落た会話を

ニヤニヤしながら楽しむスタンスで本作を見てきただけに、

今回の「そろそろ緩急をつけないと"ドラマ"らしくないでしょ?」と言わんばかりのオチには、

本作の世界観に既に慣れていた自分がハッと目を覚ます感覚を覚えました。

 

自宅感覚でとわ子の家にフラっと遊びに来る三人の元夫は、

劇中で言及されていた信号機というよりかは、

何だか白雪姫の小人っぽく見えて可愛らしくて。

八作は(かごめにあげるつもりの靴下も入っていたけど)とわ子にプレゼントを渡し、

ゲスな仕事相手の話も彼女を心配する形でしっかり聞いてくれた。

鹿太郎(角田晃広)と慎森(岡田将生)は誕生日当日にメッセージ動画を残してくれた。

離婚した今もとわ子を人生のパートナーとして愛しているのが伝わるエピソードでしたし、

離婚した回数を自慢としか捉えていない上に、自分の考えを聞き入れない門谷に対して

「ホラーだ。これはホラーだ。」とバッサリ言えるほど今を前向きに生きている様が

とわ子から感じ取れただけに、

今回の事で心が折れて欲しくない…どうか無事に戻ってきて…と思えてしまいます。

そして、2人の残した動画もどこかで見てくれたら嬉しいなぁ…。

 

1話の斎藤工さんと同じくちょい役だと思っていたスカパラ谷中敦さん、

ファンから嫌がられるんじゃないかってくらいの爪痕を残されていましたね。

頷くだけで絵になる容姿とは裏腹に、言葉から醸し出される胡散臭さ…

印象に残るキャラクターでした。

正直、ちょっと棒っぽい所も…逆に胡散臭さが増して良かったのかも←こらw

 

次回は三人の元夫と三人の女性による餃子パーティ。

この枠×食べ物で思い出されるのは、某ドラマのカルパッチョなので…

どうしても期待が高まってしまいまして(笑)

来週も楽しみです。