ギークス〜警察署の変人たち〜 1話 感想|3人で事件解決する話なんだよね?
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公式サイトによると、「井戸端会議で事件解決をスーパーアシスト!?
3人の女ギーク(=賢いオタク)の生き様を、キュートでコミカルに描く!」らしい本作。
なので、お仕事終わりで居酒屋に集まった3人が、
誰か1人が出した今日の事件の話題をきっかけにトークが白熱し。
証拠分析に長けた西条(松岡茉優)、心理分析に長けた吉良(田中みな実)、
地理に精通した基山(滝沢カレン)がそれぞれの得意分野を活かし、
勤務時間中で得た"気づき"も共有しながら、結果的に事件解決へと導いていく…
そんな話になるのかな?と踏んでいたのですが、
初回を見た感想としては「思ってたのと違う」でした。
メインは3人との事ですが、これ…強行犯係刑事の芹沢(中村蒼)も含めた
4人で描かれていますよね。
もっと言えば、事件に直接繋がる証拠を見つけ出したのは西条と芹沢だけで
他の2人は目立った活躍はしていなかったので、
「刑事の芹沢と鑑識係の西条が連携し、事件の真相を解明していく刑事ドラマ」
みたいにも映りました。
確かに、事件捜査に一番近いのは刑事ですし、
話の流れを考えたら、刑事の出番が用意されてしまうのは仕方ありません。
それに、鑑識係は押収物を調べたり、調査報告書をまとめた資料を渡したりするので
刑事との関わりが多い職業ではあります。
ですが…芹沢にも同等に尺を割いたために、
本作のコンセプトである「3人で事件解決をする」感が薄くなり、
3人に関しては、事件と関係ないようなプライベートの描写も多かったので、
話全体がぼやけるというか、ふわっとしているように感じてしまいました。
正直、刑事ドラマとしてはテンポが悪く、微妙な仕上がりでした…。
ほんの希望を書くなら…
刑事ドラマ特有の「時間をかけて全力で捜査し、事件解決」ではなく、
3人が定時退社を優先しながらも仕事はきちっとやる、
湿っぽくなりそうな犯人の話も「定時だから」と言って
聞き終えずに帰ってしまう潔さはいかにも令和らしくて、
そこはちょっと新鮮味があって良かっただけに。
通常放送になれば、もう少し改善されるのかな…とは思います。
っていうか…登場人物が定時にこだわっているんだから、
ドラマ自体もいっその事、定時(=通常時間内)で終わらせたら
遊び心あって楽しめたでしょうし、テンポの悪さも解消出来たかもしれないんですけどね。
本当…拡大分を上手く使えず、ただ要素を詰め込んで間延びして終わるくらいだったら、
最初から拡大しない方が賢明な気がするんですよねぇ。
裏番組に流れるのを防ぐためにやっている古くからの戦略ではありますけど、
もう今の時代、配信や録画で見ている方も多いと思いますし。
むしろ、拡大する事よりも内容の質を重視した方が、
継続して見てくれる視聴者の獲得に繋がるのではないでしょうか。
サブタイトルには「警察署の変人たち」とありますが、
西条がちょっと変わり者に見えるくらいで、
3人とも言うほど変人でもないのも気になりましたね。
そんな出オチになりそうな名前つけちゃうから…(汗)
で、妙に距離感が近くて怖い安達(白洲迅)は、
恐らく今後追加されるであろう縦軸要員なのでしょう。
もともと本作への期待度は低く、感想どころか、
視聴リストに入れようかどうかも迷っていたので。
やはり、今後執筆し続けるかもしれない他の候補作品を優先する事にして、
本作の感想は初回のみとさせていただきます。