パリピ孔明 2話 感想|ライバルのケアまでしちゃう。超孔明じゃん!
うん。やっぱり、「信じる」が物語の根底で描かれている所が、
私が本作を好んで見られる一番の理由ですね。
集客のためにあれこれ準備を整えては、最終的には英子(上白石萌歌)の歌声を「信じる」。
ライバルのケアもする事で、音楽を盛り上げていく仲間としてお互いを高め合い、
戦のない天下泰平の世界を音楽業界が作ってくれると「信じる」。
実は、ボーカル・RYO(森崎ウィン)の喉の状態については、
序盤で聞いた「MID DAY」の音域が高めだった事から
もしかして調子が悪いのかな?というのは何となく察せられましたし、
孔明(向井理)が作っていたのも良薬で、RYOに渡そうとしていたのかな?とも
早い段階で分かってしまったんですが。
ライバルだからといって蹴落とさず、相手の悩みにも救いの手を差し伸べる孔明が
まさしく「超孔明じゃん!by 小林」と言いたくなるほど寛大で、
優れた軍師と呼ばれるのも説得力を感じさせるんです。
まぁ、仮にそれが、利用させてもらったお詫びの印だったとしても、
メジャーデビューを目前に控えている事情を知っていて、その夢を叶えるため、
バンドが長続きするための手助けをしてあげよう…なんて考えは中々持てないでしょう。
天下泰平を目指す彼らしい行動で、さらに魅力的な主人公に映りました。
ただ、「信じる」に因んで、1つだけ気になる事もあります。
英子が大きな成果を成し遂げた際に感動する孔明の様子を、
もっと強調しても良いのかなぁとも思います。
これ…初回での、英子の歌を初めて聞いて衝撃を受けたシーンでもそうだったんですけど、
“軍師"としてサポートする孔明はある程度描けていても、
純粋な"ファン"として聞き入ってしまう孔明の描写は不足している気がするんですね。
英子の歌を多くの人々が絶対待ってくれていると彼は信じているし、
2人は歌手のたまごと、一人前の歌手になるべく育て上げる軍師の関係性。
だとしたら例えば、彼女の活躍をステージ裏で見て
「やはり、君なら期待に応えてくれると信じていた」と心の中で言っていそうな表情で頷く
カットが用意されているだとか、
彼女のパフォーマンスに見入っている様子をアップで撮ったりだとか。
そんなひと手間が加えられていたら、
2人の二人三脚や信頼関係もより強固なものに感じられるのかもしれません。
とは言え、初回の途中から見方のコツを掴めたお陰で、前回よりも楽しめました。
特に終盤の声変わりシーンはおかしくておかしくて(笑)
ボーカルまで声が変わったら曲も別物になっちゃうじゃん!ってツッコんじゃいましたし、
前回はアヴちゃんや菅原小春さんのパフォーマンスで湧かせた代わりに
今回では超有名声優をたった1シーンのために贅沢に起用していて。
何を盛り込んだらSNSでトレンド入りするか分かっているのはもちろん、
リアルタイムで見たくなるようなドラマになっているとも思います。
サマーソニアを略したら「サマソニ」になるのも面白かったですね。
あのスピーディな展開だと、最終回は紅白出場が決まったりするんでしょうか?
次回は少し横道に逸れて、SNS戦略のエピソードが描かれるみたいです。