古見さんは、コミュ症です。2話 感想|SNSじゃないからこそ刺さるんだなぁ。
※2話(9/13放送分)の感想です。3話はもう少しお待ち下さいませm(_ _)m
「友達になってくれてありがとうございます 万場木 古見」
うわぁ…温かい空間過ぎて泣く…。
そのノートで顔隠してふりふりしちゃう古見さん(池田エライザ)も可愛過ぎて泣く………。
万場木さん(吉川愛)が早い段階で救われて良かった。
特に、仲良い友達と高校が別々でぼっちになってしまった話は
自分の大学入学したての頃と重なって、刺さりっぱなしでねぇ…
幼稚園から中学校、私の場合は高校まで、幼馴染が誰か1人でも同じクラスにいたら
幼馴染と仲の良い友達と自然と友達になれてしまう事も多いもんなんだけれども、
いざ1人で新しい環境に踏み出すとなると
自分らしさっていうのは自分の力でアピールしていかなければならない訳で、
当時がいかに恵まれた環境だったかを痛感させられるんですよね。
ぼっちになるのを恐れて入学前にSNSで繋がっていた事もあったけど、
面白い発言が出来る人ばっかりだったからだんだん自信がなくなっちゃって、
実際に会ってもその人達はいわゆるウェイ系で自分とは合わない気がして、
人見知りだから他の人とも会話が弾まなくて……
この先が不安で泣いてしまったオリエンテーション(入学式の次の日)の夜を
思い出しながら見ておりました(笑)
万場木さんも無事友達になった所で、
あとの心配どころと言えば、やっぱり片居くん(溝端淳平)ですねぇ。
溝端さんだからチャーミングに仕上がっているけど、
原作のキャラデザで「お"ぉ!」と言われたらあんな感じで怯えてしまうんだろうなと(笑)
現実世界での言動も含めて、
あの映像をまとめたものをクラスメイトに見せてあげたいくらいですw
なじみ(ゆうたろう)の件に関しては、一理あるようでちょっと分からず。
「友達になって下さい!」とお願いしてから始まる友情だって
あるんじゃないかなぁと思いました。
でも…全体を通して印象に残ったのは、
想いを言葉にする事だけがコミュニケーションの理想形とは限らないというのを、
時々一言モノローグを交えながら提示してくれた所で。
本当は恐怖の眼差しで片居くんを見つめている古見さんが、
“相手の目を見て話している"と思い込んで近づく彼にそのままその気持ちを伝えたら
ショックだっただろうし。
万場木さんとのシーンにしても、
“何があったのか聞きたいけど聞けない"古見さんではなかったら、
内心何聞かれるのか恥ずかしいと思っている万場木さんとも
心の距離が縮まる事はなかったのかもしれません。
まぁ、何と言うか、コミュニケーションが苦手な人々の目線に立って、
相手を思いやる・ただそばにいてくれるだけでも
相手にとっては嬉しかったりするんだよ…というのを
優しく描いてくれる今回の内容に、じんわりと来てしまいました。
片居くんの場合はもっと自分の心をさらけ出した方が良いんですけどね(泣)
SNSをやれば良いのに…とも最初は思いましたけど、
そもそも携帯電話すら持っていなかったとは。
しかし、それとは関係なく、この文学作品的な温かさやどことなく漂う懐かしさは
手書きじゃないと成立出来ないのかも…ですね。
また万場木さんのシーンに戻りますが、カーテンの隙間から漏れる日差しが
薄暗い保健室にいる2人を照らしてくれている感じがして素敵でした。
瑠東さんならではの独特な演出も前回より良いさじ加減になってきましたし、
そのコミカルさが「明るい人のふりをしているようで空回っている自分」を
表しているような気もして、想像以上に化学反応を起こしています。
やっぱり私好みの作品ですな…本作。