イチケイのカラス 10話 感想|法廷界で繰り広げられるミステリー

 

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へぇ…この手のドラマにしては、最終章に突入しても

あくまでも1話完結型の作りを貫くんですね。

てっきり前後編だと思ってました。

 

内容自体は、今回の事件に関わる登場人物全員がついている嘘を

みちお(竹野内豊)の洞察力で見破っていく…という、

心理戦の絡んだミステリーを見ているかのような感覚。

普段は優しい人のイメージが強い彼が

「だからって嘘をつくの?法に」と核心に迫る時の怖い表情には、

青山(板谷由夏)が正直に打ち明けてしまうのも仕方ないと思えるくらいには

ドキッとさせられました。

それにしても…少年達の方が普通に犯罪を犯していたし、

無免許なのが時効なのもあって、御手洗(板尾創路)よりも罪は重いんじゃないんでしょうか。

彼らは暴行を働いたのはもちろん、偽証もしてましたからねぇ(苦笑)

「嘘」がテーマだから、その嘘を見破られた彼らからも

本音を聞きたかった気がしなくもないんですが、

青山に背中を押された御手洗が、今度は純(小野田晃良)の背中を押す事になる…という

良心から出るバトンタッチ的展開には安堵感と爽快感があったので、

これはこれで良いのかなぁと思ってます。

 

でも、強いて言うなら、公式がうたっていた

「最終回に繋がる事件」らしさは感じられなかったですかね。

最終回に向けて、いろんな所からガチガチに関係を結びつけていく形で

エピソードを壮大に仕立て上げたのでしょうが、

料理次第では通常回でやってもおかしくないような内容に見えました。

時々こっそり尾行する記者(?)を終盤間近でまた登場させるなどして

“正しさの中に潜む影"を演出してみても良かった気がしますし。

果たして途中で出てきた政治絡みの事件が、今回のエピソードだけのものだったのか、

それとも最終回に繋げるために用意されたものだったのかも

イマイチよく分からずじまい…。

前回のストーカーも、なんか想像以上の執念と怨恨を抱えてそうに見えたんですけど、

あれで解決したのか…?という疑問も残ります。

 

いや、もしかして、「最終回に繋がる」とうたった理由は、

最後に描かれたみちおの任期の件が関係しているのか?とも考えられますが、

それにしては、エピソードの差し込み方がちょっと唐突ですよね。

ここまで1話完結型=通常通りで物語が進んでいったのに、

最終回でいきなり王道の「主人公との別れ」のパターンなんですもん。

 

まぁ、クライマックスの段階に差し掛かったのもあり、いつもとは違った緊迫感の漂う話を

無意識に欲していた部分もあったのかもしれません。

最終回のゲストは佐々木蔵之介さんとの事で…

私の好きな俳優同士が法廷で対峙するシーンを見られるのも含めて、

どんな結末になるのか、楽しみに待とうと思います。