七人の秘書 1話 感想|時代劇のはずなのに、全然スカッとせん。
うん。つまらん。
↑おっと、つい本音が漏れてしまった…w
良く言えば「模索中」。悪く言えば「モヤっとジャパン」。
大衆受けのする"時代劇"的な作りが強みなはずのテレビ朝日のドラマなのに、
なんでこんなにも弱々しい話になってしまったのか…と頭を抱えてしまった初回でした。
まず、初期設定の紹介&拡大放送という足枷がある事を考慮しても、
ターゲットの素性に迫る描写に高揚感と緊張感が
全く感じられない展開と演出になっているのはかなりマズイと思います。
原因は1つ。それぞれの登場人物に与えられた任務を、ただ順を追って描いているだけだから。
特に、不二子(菜々緒)がSMプレイで頭取候補をしごきあげているシーンなんて、
もっと日めくりカレンダーのようにサクサク進めて話のテンポに抑揚をつけたって良いし、
格好も非現実的なバニーガール姿にするとか、
遊び心を効かせてコミカル要素を足したって良い気がしました。
つまり、全体的に"地味"なんですよね。
コメディちっくにしたいのか、謎の男出現も含めてシリアスにしたいのか。
どんな作風にしたいのかが掴みとれないから、引き込まれない。
で、その"地味"はお仕置きシーンでも。うーん…なんか腑に落ちないんですよねぇ。
SMプレイを受けている所を見せたら「こんな性癖があったんだ〜」と驚くだけなのに、
あそこまで彼が頭取に相応しいかどうかで騒ぐほどの重要な証拠になるのかな?
ダーツの映像も"冗談でやった"と言われたらそれまででしょ?としか思えません。
冒頭のナレーションで「本当にこの世を動かしているのは…実は陰の黒子達だった」と
仰々しくうたった割には、こんな子供騙しな証拠の提示で解決してしまったので
正直肩透かしでした。
野次馬みたいな社員まで「安田やめろ」コールをするくらい面白おかしく見せるんだったら、
ちゃんと不正を暴いてからにして欲しかったです。
存在感が薄まってしまうのも勿体ないところで…。
個人的には、2番手3番手のヒロイン的ポジションの方が活きる気がするんですよね。
他の6人に食われているような感じがしてしまいました。
そこに「ドジっ子ポジション」の七菜(広瀬アリス)の成長物語も乗っかるんでしょ?
いろんな意味で心配な部分が多い。
まぁ、上手く行けばシリーズ化も考えているのでしょうが、
同じくある種の"時代劇"として見ている「ルパンの娘」と比べる事になってしまいそうですし、
やはり木曜日はそちらの作品だけで十分充実した夜を過ごせると判断したので、
本作は初回でリタイアいたします。