ディア・ペイシェント〜絆のカルテ〜 1話 感想|佐野史郎さんなのにアッサリ解決
事前情報をあまり入れない状態での視聴。
藤井夫婦が病院に訪れてきて、夫・宏明(佐野史郎)が真野(貫地谷しほり)に
強く物を言う辺りから「これは医師と患者の関係性を問うのがメインの作品なのかな?」
と思ったのですが…
全体を通して言えば、時々出てくるほんのミステリー要素と
座間(田中哲司)の登場シーン以外は
ありきたりな医療ドラマという印象が拭えないまま見終えてしまいました。
演出も悪くはないし、こんな患者がいるんだよ…なんていうリアリティも出せているのですが、
面白いかどうかと聞かれたら…という感じ。
それも、藤井夫婦の解決方法がやけにあっさりなんですよねぇ。
佐野史郎さんなのに?って思っちゃうのもありますが(笑)
初回だからと初期設定を紹介しがちな内容になるのも仕方はないのですが、
女医・真野の日常描写を通して「医者ってこんなに大変なのだ」という部分と
座間を始めとした恐怖で煽るような展開の2つを前面に出した構成になっていたためか、
肝心の「患者の背景」「患者の事情」といった要素が
薄まってしまったのが惜しかったです。
せめて、夫が妻をどれだけ愛していたのかを回想を交えながら描いていれば、
「お前がいなくなったら俺はどうして良いのか分からない」みたいな
ある意味"依存"(っていうのも何ですが…)ともとれる言葉にも
もう少し共感出来た気がします。
浜口(内田有紀)とあのノートの切れ端の事も気になりはしますし、
次回から座間をキーパーソンにして話が展開されていくのかもしれませんが、
「キラキラ」がないバージョンの「働く女性が頑張るお仕事ドラマ」という印象は
最後まで変わらないままだったので…恐らく今回でリタイアすると思います。
裏のドラマに専念したいっていう気持ちもありますしね。