義母と娘のブルース 2020年謹賀新年スペシャル 感想|TBS、お前もか!
連ドラ時代の回想を適度に絡ませる事で、同窓会的な懐かしさに浸りつつも、
現代の子育て問題・コミュニティのあり方に一石を投じる作り…
真面目なテーマを用いていても、亜希子(綾瀬はるか)の動きを中心に
程良く笑えて、終盤での様々な「アイノカタチ」で胸にジーンと来る、
見やすいハートフルコメディの形に落とし込めているのは流石でした。
それに加えて、ふなっしー袋のネタ回収や、親子の間に生まれる小さな奇跡、
相変わらず合わないハイタッチなど、当時では馴染みの要素も盛り込んでいて、
「社会派」でもありつつ「らしさ」もある、新旧織り混ざったSPドラマだったと思います。
しかし、気になる点がいくつも見受けられたのも確かです。
例えば、麦田(佐藤健)も言っていたように、麦田の父親のDNAを専務のものとして
親子である事を証明しようと思いつくみゆき(上白石萌歌)の行為は犯罪ですし。
また、親がやって来ないから信用出来ないという気持ちも分からなくもないものの、
2週間経っても警察に届け出を出そうとせず預かると決めたのも、
新ビジネスを立ち上げる程賢い&成人間近の大学生にしては考えが浅はかでないかな?
という気がしました。
それに、よくよく考えたら、親が来るのに時間がかかったのも
届け出を済ませてなかったからですよね。(済ませていたら、もっと早く来ていたはず)
今回はふなっしーパッケージの某ゴムといい、あそこをガン見する3人といい
今までより割と下なネタが多かったですが、
母乳は……………ちょっと引いちゃったかなぁ。
っていうか、母乳だと確定していないまま飲ませるのも危険ですし、
原因を追求しながら向き合っていく亜希子さんらしくもないような感じ。
そんな訳でツッコミどころもありましたけど…一番モヤっとしたのは、あれですよね。
続きはhul…Paraviで!案件。
言葉は悪いですが、
TBS、お前もか!とうとうやりおったか!
と思ってしまった私。
最近、オリジナルエピソードを作って月額動画配信サイトの入会を呼びかけるのが
増えてきましたよねぇ。そんなのばっかり。
各登場人物をもっと知りたい人向けの、いわばファン向けのサイドストーリーだったら
別に何も言わなかったんですけど、
本編で新キャラに所々出番を作って「この人は誰なんだ?」と興味を持たせてからの…
っていう煽り方が嫌で(苦笑)
だって、入らせようとする気満々じゃないですか。
まぁ、竹野内豊さん見たさに入っちゃうのかもなぁ…と思うと
まんまと引っかかったみたいで悔しいw
けれども、再建事業に対する、ファンタジーではないガチな仕事ぶりを見せる亜希子さんも、
その姿を横で微笑みながら見ているみゆきも
当時と変わらずやっぱり好きだなぁと思えましたし。
放送前まで「〜でしたも」なんて天然さを発揮していた綾瀬はるかさんが、
本作では眼鏡を外した状態でもキリッとされていて別人のように映った事でも、
女優としての凄さを再確認させられもしました。
専務役の赤ちゃんの、泣く⇆寝るの表情の切り替えも、
場面に合わせたにんまり笑顔も上手かったです。
基本的には面白かったけど、最後が、最後がなぁ…。
Paraviへの誘導展開が無ければ良い印象のまま終われたのに。